PREPARATION
受験対策

Silverの例題解説
「S3.1 SQL コマンド(UPDATE文)」

今回は、Silverの「S3 開発/SQL - S3.1 SQL コマンド(UPDATE文)」からの出題です。

例題

3.32

2つのテーブルmainとrefがある。
=> select * from main;

id | v1 | v2
---- + ---- + ----
1 | |
2 | |
(2 行)
=> select * from ref;

id | r1 | r2
---- + ---- + ----
1 | A | B
2 | X | Y
(2 行)
いずれのテーブルもid列はINTEGER型、v1, v2, r1, r2はTEXT型である。
mainテーブルを更新して、次のようなデータになるようにしたい。

=> select * from main;

id | v1 | v2
---- + ---- + ----
1 | A | B
2 | X | Y
(2 行)

これを実現する適切なSQL文を3つ選びなさい。

  1. UPDATE main SET
    (v1, v2) = (SELECT r1, r2 FROM ref WHERE main.id = ref.id);

  2. UPDATE main SET
    v1 = (SELECT r1 FROM ref WHERE main.id = ref.id),
    v2 = (SELECT r2 FROM ref WHERE main.id = ref.id);

  3. UPDATE main
    FROM ref
    SET (v1, v2) = (r1, r2)
    WHERE main.id = ref.id;

  4. UPDATE main
    SET (v1, v2) = (r1, r2)
    FROM ref
    WHERE main.id = ref.id;

  5. UPDATE main
    SET (v1, v2) = (‘A’, ‘B’), (‘X’, ‘Y’);

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年10月8日

解答と解説

UPDATE文で他のテーブルのデータを参照するには、副問い合わせ(サブクエリー)を使う方法と、表結合を使う方法があります。

副問い合わせを使う場合は、選択肢Aのように複数の列をリスト形式で指定して1つのSELECT文で更新できます。また、Bのように更新対象の列ごとに、SELECT文を指定することも可能です。

表結合を使うときは、FROM句で結合対象のテーブルを、WHERE句で結合条件を指定します。SET句ではFROM句で指定したテーブルの列を参照することができます。このとき、UPDATE文の構文はSET句→FROM句→WHERE句、の順、つまりDの形式になります。

選択肢EのUPDATE文は構文エラーとなります。

UPDATE main SET (v1, v2) = (‘A’, ‘B’);

であればエラーにはなりませんが、2行とも(‘A’, ‘B’)に更新されてしまいますし、

UPDATE main SET (v1, v2) = (‘A’, ‘B’) WHERE id = 1;

だと、1行だけしか更新されません。

従って、正解はA、B、Dです。

※ 選択肢Aは、PostgreSQL 9.5から利用できるようになりました。

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