今回は、Silverの「開発/SQL - SQLコマンド(パーティション)」からの出題です。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年5月29日
パーティショニングはデータベースの性能向上を図る手法の一つで、巨大なテーブルを複数の小さなテーブルに分割することで、データアクセスの効率化を図るものです。PostgreSQLではバージョン10から宣言的パーティショニングがサポートされ、簡単にテーブルを複数のパーティションに分割できるようになりましたが、いくつか注意すべき制限があります。
まず、どのようなデータをどのパーティションに入れるのかをユーザが定義し、その挿入先となるパーティションを事前に作成しておく必要があります。適切な挿入先パーティションがなければ、そのINSERTはエラーになります。
また、パーティションをまたがってデータを移動させることはできません。すなわち、UPDATEの結果、データが別のパーティションに移動してしまうようなケースはエラーとなります。このような場合は、DELETEとINSERTを別に実行しなければなりません。
インデックスや行トリガーは各パーティションに個別に作成する必要があります。親テーブルで1度だけ定義して、それを各パーティションに適用する、というようなことはできません。
作成したパーティションはDROP
TABLEで削除できます。大量データを一括削除するような場合に、巨大なテーブルに対してDELETE文を実行する操作を、そのデータに対応するパーティションを削除することで代えられるなら、それはパーティションを導入することの利点の一つとなります。
従って正解はBです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.