同僚に恵まれスキルアップ

 

OSS-普及に貢献したい

 

OSS-DB Gold合格者
NTTコムウェア株式会社

品質生産性技術本部 技術SE部 基盤ソフトSE・OSS部門
OSS適用推進担当 徐 倍 氏

OSS-DB Goldベータ試験にて最高得点を出し、認定第1号となった徐氏。NTTオープンソースソフトウェアセンタ(以降、NTT OSSセンタ)勤務時代、同僚にPostgreSQLコミュニティで活躍する開発者たちがずらりとならんでいたそうです。このとき周囲からいい刺激を受け、オープンソースDBの知識を深め、現在へとつながっています。

御社の概要と担当の業務を教えてください

弊社は日本の通信インフラを支えてきた技術力やノウハウを強みとして、主に情報通信分野におけるシステムインテグレーション、ネットワークインテグレーションサービスを提供しています。前身は日本電信電話株式会社のソフトウェア本部で、1997年に分社・独立しました。私は社内各事業部プロジェクトへOSS製品の提案、適用性検討、設計・構築支援を担当しています。また、システムの品質向上と開発効率化を目的としたOSS標準スタックモデルの整備に携わっています。この標準化の取り組みは、社内事業部におけるノウハウの水平展開や技術者育成にも繋がっています。

オープンソースDBを業務でどのように活用されていますか?

弊社は早くからOSSの活用に着目し、商用システム適用のための検証・評価、OSSコミュニティ活動に積極的に取り組んできました。特に近年オープンソースDBの進化が著しく、性能や運用性が格段に向上しています。当初オープンソースDBは小規模バックエンドシステムを中心に適用されていましたが、最近では中規模以上の商用システムへも適用が広がってきています。大事なのは適材適所です。機能面だけではなく、性能面、運用面も考慮して活用するのが肝心だと考えています。なお社内では担当内情報を共有するための個別ツール類、たとえばグループウェアやマシン/マシンタイム管理ツールにもオープンソースDBをフル活用しております。

オープンソースの良いところは?

オープンソースは、商用製品に比較して、ソースコードまで分かるのが良いところです。これにより、利用者側で、どのように機能が実現されているのかが明確に分かり、的確な利用ができます。また、問題発生時には、必要に応じてソースコードを確認しながら原因解析や回避方法の策定ができ、迅速かつ確実な対処に役立っています。

オープンソースDBに携わるようになったのは?

最初にオープンソースDBに触れたのは2004年ごろです。オープンソースソフトウェア推進部(現、技術SE部 基盤ソフトSE・OSS部門)に異動し、IAサーバ上におけるオープンソースDBと商用DBMS製品の評価・性能検証業務を担当しました。

本格的にオープンソースDBと関わるようになったのは2008年から。NTT OSSセンタに異動し、2年間みっちりオープンソースDBと向き合いました。当時は同僚として、PostgreSQLコア開発者をはじめ、日本OSS奨励賞(独立行政法人情報処理推進機構)受賞者、JPUG(日本PostgreSQLユーザ会)理事など、オープンソースDBの研究・開発で優れた技術者が多く在籍していました。世界でも通用する技術力を持ち、自らの力でオープンソースDBを改善・進化させていく様子を間近で見ることができ、いい刺激になりました。この経験からオープンソースDBに親近感を持ち、魅了されるようになりました。

OSS-DB技術者認定試験を受験したきっかけは?

社内では積極的に技術専門家、業務専門家を育成する方針があり、国家資格、ベンダなどの民間資格の取得が勧められています。実を言うと、私は2006年09月にSRA OSS社が提供していた「PostgreSQL CE 8.0 Silver」試験に合格していました。その後ずっとGold試験を受験しようと機会をうかがいつつ、時が過ぎていました。そろそろ受験しようと思っていた矢先、OSS-DBのベータ試験の募集案内が会社に届きました。「これはとてもいいタイミングだ」と思い、迷うことなく申し込むことにしました。

どのように学習しましたか?

PostgreSQLについての知識とスキルは主にこれまで社内業務で習得した知識がほとんどだと思っています。特にNTT OSSセンタに在籍時には同僚に恵まれ、旺盛に学習できました。

試験前1週間、SRA OSS社「PostgreSQL運用管理トレーニング」研修を受講した先輩からテキストを借り、知識の点検とブラッシュアップを行いました。ただ、そのテキストはPostgreSQL 8.xを対象としていたため、最新版である9.0に関する部分はオンラインマニュアルやWeb記事で確認しました。

試験後に気付きましたが、市販されている「PostgreSQL徹底入門 第3版」は良書なのでおすすめです。またSRA OSS社の「PostgreSQL運用管理トレーニング」テキストも最新版では既にPostgreSQL 9.0対応済みなので、十分参考になると思います。

合格して何かメリットはありましたか?

自分の知識とスキルについて定量的、客観的に見ることができました。また、事業部支援の際も、一層、自信を持って対応が出来るようになりました。

あと試験準備と試験を通して、知識とスキルの点検ができたことも非常に重要だと思っております。普段の業務で要求されている知識とスキルは必ずしもすべての要素をカバーしているとは限らないです。それをもう一度全面的に見直すいい機会になりました。

今後の抱負をお聞かせください

これまで、私は主にオープンソースDBを利用する立場で、コミュニティ技術者の方からさまざまな形でご支援を頂きました。今後はその恩返しができるように、オープンソースDBのさらなる普及に役に立ちたいと思っております。例えば、OSS-DBのメーリングリスト内で取り交わされる他のユーザからの質問に答えたり、オープンソースDBの使いやすさや運用性が向上するためのツール提供などを考えております。そのためには、オープンソースDBをさらにソースコードレベルで理解しなければいけませんので、日々精進です。

OSS-DB受験者にメッセージ

世界中のオープンソースDB開発コミュニティの方の熱心かつ献身的な支持により、オープンソースDBは確実に成長、進化しつつけています。オープンソースDBの適用範囲の拡大に伴い、オープンソースDB技術者が活躍する場もどんどん広がっていくと確信しております。代表的な一例として、PostgreSQL-XCのような高い拡張性の開発・検証も既にはじまっております。是非多くの皆様が「OSS-DB技術者認定資格」の取得をスキルアップの1つのステップとして役立てていただければと思います。

徐さんのように、機能面だけではなく、性能面、運用面も考慮してOSS-DBならではの特長を活かしたミッションクリティカルシステムを構築・運用できる技術者であれば、コモディティ化されたRDBMSのみを運用している技術者とは一線を画したスキルを持つ技術者として活躍できますね。

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