PostgreSQLを使った

新規システム開発を機に

  

OSS-DB Silverへの挑戦を決めた

OSS-DB Silver合格者
ほくでん情報テクノロジー株式会社
情報システム開発一部 営業システムグループ

伊藤 慎吾 氏

伊藤慎吾さんは、今年で入社5年目。現在は、グループ本社である北海道電力のシステム開発および保守をメインに担当しています。OSS-DB Silverは、2022年2月に認定を取得。「今回の学習を通じて得た知識を、どう業務に活かしていくかが次の課題です」と語ります。

入社5年目を迎え「自分の考えを持つこと」を大切に

ほくでん情報テクノロジーは、ほくでんグループのIT企業として、業務の多くを同電力のシステム開発や運用・保守で占めています。大学と大学院で情報システム工学を学んだ後同社に入社した伊藤さんも、そうした北海道における電力インフラを支えるエンジニアの一人として活躍中です。

伊藤さんには、忘れられない出来事があります。入社2年目、担当したシステム改修に誤りがあったことが原因でシステムを閉局/停止して再度改修し、やっとリリースできたことがありました。この時初めて、情報システムの開発実務担当する厳しさとやりがいを感じることができたと振り返ります。

「自分の、システム仕様やプログラムへの理解が十分でなかったことが原因でした。お客さまにご迷惑をかけてしまったと、非常に苦しい思いをしました。しかし、上司や先輩の助けをもらいながら、どうにか復旧させることができた時は、やっぱり諦めずに頑張ってよかったという達成感を感じることができました。」

その伊藤さんも、今年で入社5年目。社内ではまだ「若手」というものの、責任のある仕事を任される機会も増えてきました。新人の頃から「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を意識するように心がけてきましたが、最近では、そこに加えて自分の考えをしっかり持つことが大切だと考えるようになってきたと明かします。

「『相談』にしても、ただ『どうしましょう』ではなく、自分なりに考えを伝えた上で相談する。人任せや指示待ちでなく、自分の考えや意見を持って仕事をするように心がけています」

とりわけ電力という重要な社会インフラの開発・保守を任される以上、指示されたことをこなすだけでは足りません。その背後にあるお客さまの課題やニーズまでも、自分なりに噛み砕いて、お客さまに提供できる価値を高めていきたいと伊藤さんは語ります。

時間をうまく使うことで、ストレスにならない学習法を工夫

伊藤さんが本格的にデータベースに触れたのは、入社後、Oracleデータベースが最初でした。その後、新規のシステム開発でPostgreSQLの採用が決まったのが、OSS-DBの学習を始めるきっかけになりました。ちょうど社内でPostgreSQLの研修の募集があったので、さっそく応募。研修を受講する中で、OSS-DB Silverの認定資格があることを知ったといいます。

「勉強の目的が自分の仕事で利用するためだったので、迷わず認定資格にチャレンジを決めました。Oracleの実務経験もあり、学習で大きく苦労することはないだろう考えていましたが、例えばNULLとカラムの扱い方が異なるなど、最初のうちは戸惑うことも、しばしばでした。」

基本的に勉強時間は業務時間外になるので、帰宅後や休日などに研修で使った参考書や問題集を何度も繰り返し学習して定着させていきました。その他にはインターネットで検索して、役立ちそうなウェブサイトを見ながら理解するといったことも。OSS-DB Silverでは基礎的な知識を問うだけに、特殊な勉強法よりもむしろこうした地道な王道の学習が効果を発揮するといえます。

一方では、ちょっとした時間を活用する工夫もしました。仕事中に待ち時間ができてしまった際などは、覚えた用語の用途を反復することや関連する用語、知識を連想させ復習するなど、小さな積み重ねが意外に重要だったと振り返ります。

「やはり1日仕事して帰ってきて、さあ勉強となると、心身ともに辛い部分もあります。まとまった時間で勉強することも大切ですが、家事の合間や寝る直前のわずかな時間で取り組むことで、ストレスが溜まらないよう勉強を進められたことが自分なりの工夫でした」

認定の学習を通じて得た知識を、業務にどう生かすかが次の課題

伊藤さんがOSS-DB Silverの認定を取得したのは、2022年2月でした。念願の認定資格を手にしたわけですが、それで何か大きく変わったことは特になかったと語ります。

 

「もちろん合格して認定を取れた時は嬉しかったですが、その資格を取ったことが直接業務に大きな変化をもたらすといったことはありません。むしろこの間の勉強を通じて身につけた知識を、今後どう自分の仕事に活かしていくかを考えるのが、次の課題だと思っています」

今回の認定チャレンジを振り返って伊藤さんは、OSS-DB Silverはあくまで基礎知識ですが、そこから積み重ねることの大切さを改めて感じたと言います。

「私自身、認定試験を受けてみて思ったのが、やはり基礎が土台になって、その上にどんどん知識を積み重ねていって、初めて業務に使っていけるということです。これからOSS-DBを学ぼうとする方は、その土台を固め、自信を持つという意味で、認定取得を目指すのも良いのではないでしょうか」

今後も技術者として、自分のキャリアをさらに磨いていきたいと考えている伊藤さん。そのためにも、まずは現在新規開発中のシステムでPostgreSQLを利用するために、学びを深めることが当面の目標であり課題だと、抱負を語ります。

「そのために必要だと感じたら、OSS-DB Goldの取得も視野に入れていこうと考えています。また自分のキャリア形成という点では、今後年次が上がっていくにつれて後輩の育成などもできるよう、さらに知識や経験を積み重ねていくこと。また常に新しい技術にも目を向けながら、自分のスキルが陳腐化しないように努力していきたいと考えています」

伊藤さんからのメッセージ

勉強を進める上では、やはり時間をうまく作るのがとても大切です。本来の業務の他に、プライベートの時間を使って勉強するのは大変ですが、短い時間でもやりくりしながら有効活用するなど、自分にストレスの溜まらない勉強法を見つけてみてください。

教育担当者からのメッセージ
総務部 副部長
森 猛 氏

ほくでん情報テクノロジーは、ほくでんグループのIT企業として情報処理技術者の育成に力を注いでいます。とりわけ認定資格の取得については、若手から中堅・ベテラン層までそのキャリアやスキルレベルに応じたものを取得するよう、強力に推進しています。そのためにさまざまな研修を企画したり、受験のための費用助成や認定取得時の褒賞といった、学習支援や意欲向上のための仕組みづくりにも、会社を挙げて取り組んでいます。

 

入社直後からすぐにJavaのプログラミングやWebシステムのアプリケーション開発の教育を行っていきますが、それらの学習の前提として、データベースの教育(SQLやデータベース管理など)の学習カリキュラムを用意しています。

 

最近では、オープンソースソフトウェアを採用するお客さまも増えてきており、データベースでもPostgreSQLの需要が広がってきていることから、まずはOSS-DB Silverの全社的な教育を2016年度から開始しました。

 

さらに2020年度からは、社内研修としてPostgreSQLの基礎と、認定取得まで含めた講座を開始したところ、開発部門やインフラ構築・管理部門から多数の受講希望者が集まりました。そうした取り組みが、2022年のOSS-DB Silver技術者認定取得者数ランキングで第3位獲得という成果につながったと嬉しく思っています。

 

今後の展望としては、DXの広がりやAIの普及で私たちの業務も大きく変わっていくことが確実です。そのためにもデータ活用の技術やノウハウを、さらに磨いていかなくてはなりません。その意味でも社員の皆さんには、OSS-DBを始め、最新のデータベースの開発・管理技術の習得に取り組んでもらいたいと願っています。

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