新人でOSS-DB Gold合格
両方取得で到達した新しい境地
自己の成長を実感
新人でOSS-DB Gold合格
両方取得で到達した新しい境地
自己の成長を実感
基盤技術チームのエンジニアとして活躍している宮本亮さん。OSS-DB GoldとLPIC レベル2の両方を取得されています。普段の業務や試験対策をおうかがいしました。
宮本さんが勤めるゼクウは採用管理システムやWeb採用ソリューションなど、採用に関するシステムをクラウドで提供しています。最近ではフィリピン共和国セブ市に開発・研修拠点を開設したところ。セブ市はITに強い大学や専門学校が多数あり、英語が堪能な人材もそろっているため、ITの開発拠点および語学研修を兼ね揃えることができる好立地だからだそうです。
宮本さんは入社4年目。開発者として自社が提供するシステムの開発や改修をしつつも、データベースのパフォーマンスチューニングやテーブルの設定などデータベース管理者業務も兼務しています。
なおゼクウが提供するシステムにおいてデータベースは全てPostgreSQLを採用しています。今では宮本さんはデータベースの運用管理全般を担当しているものの、前職では開発に専念していたそうです。扱うデータベースもOracle Databaseのみでした。宮本さんがPostgreSQLでデータベース管理業務をするようになったのは入社してからです。
業務を通じてデータベースを習得するとき、幸運は同僚に恵まれたこと。協力して業務を行うインフラ専任のエンジニアがデータベース管理の知識も持ち合わせていたそうです。今ではシステムのパフォーマンスチューニングする時、ハードウェアやネットワークに強いインフラ担当のエンジニアとアプリケーションに詳しい宮本さんが協力して調整しているそうです。
OSS-DB Goldの取得は2013年8月、LPIC レベル2は翌年の2014年8月。両方取得したのはまず業務上の必要性があります。パフォーマンスチューニングなどデータベースの運用管理にはLinuxとPostgreSQL、両方の知識が必要だからです。
モチベーションも欠かせません。技術者試験に旺盛に挑戦しているのは本人の意向はもちろんですが、それだけではないのです。会社が技術者育成に熱心であることが後押しとなっています。同社は「エンジニアは普段の業務に必要な知識だけではいずれ足りなくなるため、常に自己研さんが必要」と考えています。ゆえに同社が求める人材は「幅広い知識を旺盛に吸収する向上心」、「自分で問題解決する自主性」、「自ら目標設定して達成に向けて努力する自己管理能力」が掲げられています。宮本さんはまさにこの人物像にあてはまっています。
IT業界では技術が日進月歩で発展していくため、柔軟な発想でビジネスにイノベーションを持ち込むには常に新しい知識を吸収しておく必要があります。宮本さんは新しい技術を習得することにメリットとやりがいを感じているため、業務と資格取得がいい好循環でまわっています。
宮本さんの試験対策は研修受講とその後の自習です。研修はSRA OSSが実施している「PostgreSQL 運用管理トレーニング」を受講しました。PostgreSQLの中・上級者向けでOSS-DB Exam Goldに対応したコースです。受講料は会社が負担しました。
研修受講だけでも試験準備には強力な支えとなりますが、その後の自習も大事です。しかしどのエンジニアにもあてはまることですが、実務と試験勉強の両立は苦労するところです。宮本さんも業務を多く抱えているため、試験勉強にはなかなか時間を割くことができません。そこで活用したのが通勤時間。通勤の電車内で先述した講習のテキストや問題集を熟読したのだそうです。
OSS-DB Goldに到達するころには宮本さんの業務の質にも変化が現れてきたそうです。宮本さんは「高いレベルの知識を得て、それまでの自分では考えつかなかった解決策も思い浮かぶようになりました」と話し、自身の成長を実感しています。知識が増え、スキルがステップアップしたことで新たな境地へとたどり着いたようです。
業務上の役割の変化もスキルを広めることに影響を与えました。前職では開発専任でしたので、データベースの運用にはあまり意識が向くことはありませんでした。しかし今では開発をしながら運用管理も行います。SQLを書くときに「これだとサーバーに負荷をかけてしまうな」とかサーバーの性能も配慮するようになりました。宮本さんは「開発と運用の両方の知識を持つことで、システムの品質を高めるのにつながっています」と話しています。
OSS-DB GoldとLPICレベル2に合格した宮本さん。次の目標は?と聞くと、「LPICレベル3」という頼もしい答えが返ってきました。まずは「セキュリティ」に挑戦するとのことです。宮本さんが関わるシステムは採用を扱うのでデータは個人情報中の個人情報となり、セキュリティは最重要課題でもあるからです。
ほかにも宮本さんは「データベースを中心にスキルを広げていきたいです」とスキルの横展開にも前向きです。また宮本さんは「システムを通じて社会貢献していきたいです」と話していました。
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