「SQLこわい」から飛躍
チーム内で若手初の
OSS-DB Silver合格
DBのスペシャリスト目指す
「SQLこわい」から飛躍
チーム内で若手初の
OSS-DB Silver合格
DBのスペシャリスト目指す
伊佐間 淳哉さんは社内情報システムの展開、保守、サポートをしています。2018年10月にOSS-DB Silverに合格。チーム内の若手では初の合格者となりました。将来は「データベースで困ったら伊佐間に、と呼ばれるようになりたい」と話しています。
学生時代に情報系を専攻していた伊佐間さん。就活で「公共の仕事に携わることができるITの会社」を探し、交通や自治体に関わる事業も手がけるOKIソフトウェアに就職しました。入社後は社内情報システムの担当となり、新機能の展開、システムの運用保守、時にはユーザーサポートの一環で技術的な問い合わせに対応することもあります。今では入社4年目。OSS-DB Silverを取得したこともあり、後輩から頼られる存在になってきました。
PostgreSQLを使うプロジェクトも何度か経験しています。最近、市販の開発ツールとPostgreSQLを使う新しいプロジェクトが始まったばかりなのだとか。「社内情報システム担当なので、クライアントは社内にいます。新機能を展開すると『これ、いいね』など、すぐに手応えを感じられるところが面白いです」と伊佐間さん。
最初にデータベースに触れたのは新人の時でした。まだSQLの操作に慣れない時、「delete」コマンドの指定を間違えて、データが全て消えてしまったことがありました。練習用の環境で業務に支障なかったものの、伊佐間さんは「せっかく準備したデータが消えてしまい、最初は『SQLこわい』と思いました。それ以来、慎重に操作するようになりました」と苦笑いしながら言います。
過去の業務では、ExcelのデータとAccessのデータを合体させる必要がありました。件数は10万件ほど。Excelでは「パソコンが固まりそう」でした。しかしリレーショナルデータベースで「JOIN」を使えばデータを統合できて「データベースだと効率的」と実感したそうです。
伊佐間さんがOSS-DB Silverに挑戦したのは2018年、エンジニア2年目の年でした。PostgreSQLを使う案件を経験し、「データベースのことをもっと知りたい」と思うようになっていたところでした。OKIソフトウェアではベンダー試験に2つ合格するのが目標となっていたこともあり、伊佐間さんが「(目標にする)試験はどれがいいかな」と探したところ、OSS-DBがぴったりだと気づきました。
OSS-DB Silverに挑戦することを決めてから約2ヶ月間、就業後の約1時間を受験勉強に費やしました。まずは公式の対策本を熟読し、後に実機でコマンドを入力するなど、手を動かしながら理解を深めて行きました。上司の許可を得て、実験用の端末を使いました。伊佐間さんは「黙々と1人で勉強していました。たまに『がんばってるな!』と周囲が励ましの声をかけてくれました」と言います。
実機で手を動かすことで理解が広がり、深まりました。例えばVACUUM。伊佐間さんが最初に携わったPostgreSQLのプロジェクトでは都度フルバックアップするのみで、VACUUMする必要はありませんでした。試験勉強を通じてVACUUMを知り、実際に試すことでデータベースの仕組みがよく理解できたそうです。
試験はコンピュータベーストテスト(CBT)なので、試験センターにある端末で受験します。試験終了のボタンを押すときは「無茶苦茶どきどきしました」と伊佐間さん。結果は見事一回目の受験で合格でした。「よかったです!」と、当時のことを伊佐間さんは笑顔で話します。
OSS-DB Silverに合格すると、まず上司に報告に行きました。上司は「そうか!よかったな!」と大喜びしてくれたそうです。その声は部屋中に響き渡るほど大きく、ビジネスユニット長にも伝わり、伊佐間さんは恥ずかしさと喜びをかみしめました。
OKIソフトウェアではOSS-DB合格者が多くいますが、伊佐間さんのチームでは伊佐間さんが若手のなかでは初の合格者でした。そのため伊佐間さんの合格がきっかけとなり、周囲がOSS-DB試験に関心を持つようになりました。今では伊佐間さんは新人や後輩に「OSS-DB試験、受けてみようか」と背中を押しています。
合格して伊佐間さんはデータベースについて自信が持てるようになりました。最初に手がけたデータベースの案件はデータをバックアップする仕組みを構築するだけでしたが、OSS-DB Silver合格後は「今度はデータベースの定義からやってみようか」と、より高度な仕事を任されるようになりました。試験挑戦を通じて仕事で着々と成長しています。
伊佐間さんは「今はまだまだですが、将来は『データベースで困ったら伊佐間に』と思われる存在になれるように、データベースのスペシャリストを目指していきたいです」と話しています。まずは次のステップとしてOSS-DB Goldを目指します。
気軽に触り、インストールできるのがOSSのよいところです。PostgreSQLではそうした環境が整っています。受験対策では図書だけではなく、触りながら学習すると、自分の中に落とし込めるし、合格の近道になると思います
© EDUCO All Rights Reserved.