「S3 開発/SQL - S3.3 トランザクションの概念(トランザクション分離レベル(リードコミッティド、リピータブルリード、シリアライザブル)」からの出題です。
(tx1) BEGIN;
(tx2) BEGIN;
(tx1) SELECT * FROM test;
id
----
1
(tx1) INSERT INTO test VALUES (2);
(tx2) SELECT * FROM test;
id
----
1
(tx1) UPDATE test SET id=3 WHERE id = 1;
(tx2) SELECT * FROM test;
id
----
1
(tx1) COMMIT;
(tx2) SELECT * FROM test;
id
----
2
3
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2023年7月26日
分離性が弱いほど性能上は有利になりますが、相互にトランザクションの影響を受けてしまうため、
整合性を保証することが難しくなります。PostgreSQL では、Read committed をデフォルトで使用しています。
問題文の実行結果では、(tx2)はダーティリードは発生せず、反復不能読み取りとファントムリードが発生しています。
なお、それぞれの事象については、
ダーティリードは、別のトランザクションの未コミットな状態の挿入/更新/削除結果が見えてしまい、
反復不能読み取りは、別のトランザクションのコミットされた更新/削除結果が見えてしまい、
ファントムリードは、別のトランザクションのコミットされた挿入結果が見えてしまいます。
そのため、正解は Read committed です。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
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