OVERVIEW
試験概要

OSS-DB Goldについて

認定名 OSS-DB Gold
試験名 OSS-DB Exam Gold
受験のメリット

下記のスキルと知識を持つエンジニアであることを証明する。

  •  RDBMSとSQLに関する知識を有する。
  •  オープンソースデータベースに関する深い知識を有する。
  •  オープンソースを利用して大規模なデータベースの運用管理ができる。
  •  オープンソースを利用して大規模なデータベースの開発を行う事ができる。
  •  PostgreSQLなどのOSS-DBの内部構造を熟知している。
  •  PostgreSQLなどのOSS-DBの利用方法やデータベースの状態を検証してパフォーマンスチューニングをすることができる。
  •  PostgreSQLなどのOSS-DBの利用方法やデータベースの状態を検証してトラブルシューティングをすることができる。
受験の前提条件

特にありません。

OSS-DB Exam Gold受験に際しOSS-DB Silver認定を保有している必要はありませんが、OSS-DB Exam Goldに合格しても有意なOSS-DB Silver認定がなければOSS-DB Gold認定は取得できません。

認定条件 OSS-DB Exam Goldに合格し、かつ有意なOSS-DB Silver認定を保有している必要があります。
試験実施言語 日本語・英語

試験概要について

 学習期間目安

一般的な学習期間の目安としては、半年~1年程度です。

(OSS-DB Silverの認定取得を前提とします)

 受験費用  16,500円(税込)/1試験
 出題数  約30問/1試験
 試験実施方式

試験方式はコンピュータベーストテスト(CBT)です。オンラインで約30問の解答を入力します。マウスによる選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題されます。実技や面接はありません。
※CBTの詳細は試験配信会社(テストセンター)「ピアソンVUE」までお問い合わせください。

※団体受験用にペーパーテスト(PBT)もございます。

 試験日時・会場 受験会場は、全国各地の試験センターでの受験か、自宅や職場からのオンライン受験(OnVUE受験)のどちらかを選ぶことができます。
日時は基本的にはご都合の良い日時をお選びいただけますが、テストセンター受験とOnVUE受験のいずれにおいても予約の空き状況次第となりますので、ご注意ください。
なお、OnVUE受験の場合は受験環境の確認などが必要となりますので、あらかじめ準備内容をご確認ください。
 合否結果 テストセンターで受験をした場合は、全ての問題を回答し終えて「テスト終了」ボタンを押すとその場でテスト結果が表示されます。
オンライン試験(OnVUE試験)で受験した場合は、試験終了後に受験者ご自身のピアソンVUEのページにログインすることで確認できます。

試験開発協力者

OSS-DB Gold Ver.3.0は、こちらの方々の協力により作成されました。

出題範囲

本試験はOSS-DBのなかでも、特に商用データベースとの連携に優れ、エンタープライズ・システムでも多く活用されている「PostgreSQL 12以上」を基準のRDBMSとして採用しています。
(※)2023年2月現在、14まで対応しております。

 
G1 運用管理(30%)

G1.1 データベースサーバ構築 【重要度:2】

  • 説明:
    サーバ構築におけるデータベースセキュリティに関する知識を問う
  • 主要な知識範囲:
    セキュリティ
    - 通信経路暗号化(SSL)
    - データ暗号化
    - クライアント認証
    - 監査ログ
    ユーザ・データベース単位のパラメータ設定
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    チェックサム
    pg_stat_tmp
    pg_tblspc
    pg_wal
    ssl
    pg_stat_ssl
    pgcrypto
    SCRAM-SHA-256
    ALTER ROLE
    ALTER DATABASE
    initdb --data-checksums (-k)
    log_statement
    track_functions
    track_activities

 

G1.2 運用管理用コマンド全般 【重要度:4】

  • 説明:
    データベースの運用管理に関する高度な知識を問う
  • 主要な知識範囲:
    排他/非排他バックアップ、PITR
    VACUUM、ANALYZE、REINDEX
    自動バキューム
    チェックポイント
    サーバログ管理
    ディスク容量監視
    自動VACUUMと手動VACUUM/ANALYZEの違い
    デフォルトロール
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    ALTER SYSTEM
    ANALYZE
    CLUSTER
    REINDEX
    VACUUM
    CHECKPOINT
    PITR
    WAL
    pg_dump 
    pg_dumpall
    pg_basebackup
    pg_start_backup()
    pg_stop_backup()
    postgresql.conf
    vacuumdb 
    pgstattuple
    pg_cancel_backend()
    pg_terminate_backend()
    pg_isready
    log_connections
    log_disconnections
    log_duration
    postgresql.auto.conf
    pg_reload_conf()
    max_parallel_workers / max_parallel_maintenance_workers
    pg_monitor

 

G1.3 データベースの構造 【重要度:2】

  • 説明:
    データベースの内部アーキテクチャや物理ファイル構造に関する知識を問う
  • 主要な知識範囲:
    データベースクラスタの構造
    プロセス構造
    データの格納方法
    外部テーブル(FDW)
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    autovacuum
    TOAST
    FILLFACTOR
    アーカイブログ
    postmasterプロセス
    バックエンドプロセス(postgresプロセス)
    バックグラウンドプロセス
    SQL実行のキャンセル
    シグナル(TERM/INT/HUP)によるサーバプロセスへの影響
    postgres_fdw、file_fdw
    CREATE SERVER/USER MAPPING/FOREIGN TABLE

 

G1.4 レプリケーション運用 【重要度:1】

  • 説明:
    レプリケーション構成を組むための設定や構築手順、およびレプリケーションの仕組み(プロセスやフロー)、状態の監視などに関する知識を問う
  • 主要な知識範囲:
    ストリーミングレプリケーション機能とロジカルレプリケーション機能の概要
    同期レプリケーションと非同期レプリケーション
    postgresql.confの設定
    パブリケーションとサブスクリプションの定義
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    wal_level
    max_wal_senders
    synchronous_standby_names
    synchronous_commit
    max_logical_replication_workers
    CREATE/ALTER/DROP PUBLICATION/SUBSCRIPTION
    pg_stat_replication
    pg_stat_wal_receiver
    recovery_min_apply_delay
    recovery.signal
    スタンバイでの問い合わせのコンフリクト(衝突)
    hot_standby_feedback
    max_standby_streaming_delay
    pg_wal_replay_pause()
    pg_wal_replay_resume()
    walsenderプロセス
    walreceiverプロセス
    pg_receivewal
    トランザクションログ(WAL)
    スタンバイへ伝搬される処理とされない処理
    スタンバイで実行可能な問い合わせ
    hot_standby
    ロジカルレプリケーションのサブスクライバ―へ伝搬される処理とされない処理
G2 性能監視(30%) G2.1 アクセス統計情報 【重要度:3】
  • 説明:
    データベースの利用状況を示す稼働統計情報の内容や見方、収集方法に関する知識を問う
  • 主要な知識範囲:
    pg_locks
    DBレベルの稼働統計情報など
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    pg_stat_activity、pg_stat_database
    pg_stat_all_tables 等、行レベル統計情報
    pg_statio_all_tables 等、ブロックレベル統計情報
    pg_stat_archiver
    pg_stat_bgwriter
    待機イベント(pg_stat_activity, wait_event_type, pg_stat_activity.wait_event)

 

G2.2 テーブル / カラム統計情報 【重要度:2】

  • 説明:
    プランナが利用するテーブル・カラムの統計情報についての理解を問う
  • 主要な知識範囲:
    - pg_class
    - pg_stats
    - テーブル・インデックスの実ファイルとパス
    - 実行計画時に利用される統計情報やパラメータ
    - 拡張統計
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    pg_statistic
    pg_stats
    null_frac
    n_distinct
    most_common_freqs
    histogram_bounds
    correlation
    default_statistics_target
    effective_cache_size
    CREATE STATISTICS
    pg_statistic_ext

 

G2.3 クエリ実行計画 【重要度:3】

  • 説明:
    EXPLAINが出力する実行計画を読み取り、チューニングを行う。
  • 主要な知識範囲:
    EXPLAIN / EXPLAIN ANALYZE 出力
    計画型
    EXPLAINからのチューニング
    結合の種類(Nested Loop、Hash、Merge)と性能特性
    SQL構文(JOIN/GROUP BY/ORDER BY/LIMIT)に対応する実行計画
    集約関数(sum/count)を伴うSQLに対応する実行計画
    パーティションに対するSQLの実行計画
    パラレルクエリに対応する実行計画
    ウィンドウ関数(row_number/rankなど)のSQLに対応する実行計画
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    EXPLAIN / EXPLAIN ANALYZE
    max_worker_processes / max_parallel_workers_per_gather

 

G2.4 その他の性能監視 【重要度:1】

  • 説明:
    性能監視に関するその他の手法
  • 主要な知識範囲:
    スロークエリの検出
    付属ツールによる解析
    性能劣化要因(リソース枯渇、ロック競合)
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    shared_preload_libraries
    auto_explain
    auto_explain.* パラメータ
    log_min_duration_statement
    pg_stat_statements
    log_autovacuum_min_duration
    log_lock_waits
    log_checkpoints
    log_temp_files
G3 パフォーマンスチューニング(20%) G3.1 性能に関係するパラメータ 【重要度:4】
  • 説明:
    データベースの設定パラメータで、特にパフォーマンスに影響を与えるもの、パフォーマンスチューニングの参考になるものに関する理解を問う
  • 主要な知識範囲:
    資源の消費 (RESOURCE USAGE)
    ログ先行書き込み (WRITE AHEAD LOG)
    問い合わせ計画 (QUERY TUNING)
    実行時統計情報 (RUNTIME STATISTICS)
    ロック管理 (LOCK MANAGEMENT)
    軽量ロックと重量ロック
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    shared_buffers
    huge_pages
    effective_cache_size
    work_mem
    maintenance_work_mem
    autovacuum_work_mem
    wal_level
    full_page_writes
    wal_compression
    fsync
    synchronous_commit
    checkpoint_timeout
    checkpoint_completion_target
    deadlock_timeout
    max_wal_size
    min_wal_size
    wal_keep_size


G3.2 チューニングの実施 【重要度:2】

  • 説明:
    データベース、およびSQLのチューニングに関する理解を問う
  • 主要な知識範囲:
    パラメータのチューニング
    実行計画のチューニング
    SQL のチューニング
    テーブル構成のチューニング
    ディスクI/Oの分散
    パラメータの反映方法(パラメータ有効化のために必要なアクション)
    インデックスがSQLの性能に与える影響
    Index Only Scan とVisibility Map
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    Index Only Scan
    関数インデックス/式インデックス/部分インデックス
    パーティショニング
    enable_* パラメータ
    work_mem
    hash_mem_multiplier 
G4 障害対応(20%) G4.1 起こりうる障害のパターン 【重要度:3】
  • 説明:
    データベースでのSQL実行タイムアウトやサーバダウン、動作不良、データ消失、OSリソース枯渇などの障害が発生した場合について、エラーメッセージの内容から原因を特定し、適切な対応ができるかを問う
  • 主要な知識範囲:
    サーバダウン、動作不良、データ消失への対処
    OS リソース枯渇
    OSのパラメータ
    サーバプロセスの状態(idle、idle in transaction、active)
    シグナル(TERM/INT/HUP)によるサーバプロセスへの影響
    サーバプロセスのクラッシュ(セグメンテーションフォルトなど)と影響範囲
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    statement_timeout
    lock_timeout
    idle_in_transaction_session_timeout
    スタンバイでの問い合わせのコンフリクト(衝突)
    hot_standby_feedback
    vacuum_defer_cleanup_age
    max_standby_archive_delay
    max_standby_streaming_delay
    fsync
    synchronous_commit
    restart_after_crash
    pg_cancel_backend()
    pg_terminate_backend()
    pg_ctl kill
    max_locks_per_transaction
    max_files_per_process


G4.2 破損クラスタ復旧 【重要度:2】

  • 説明:
    データファイルやトランザクションログファイルが破損した場合について、エラーメッセージの内容から原因を特定し、適切な対応ができるかを問う
  • 主要な知識範囲:
    トランザクションログ復旧
    システムテーブルのインデックス復旧
    開発者向けオプション
    テーブル・インデックスの実ファイルとパス
    Relfilenode と OID
    インデックス破損とREINDEXによる復旧
    チェックサムによる破損検知と復旧
    トランザクションIDの周回エラー
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    PITR
    pg_resetwal
    ignore_system_indexes
    ignore_checksum_failure
    コミットログ(pg_xact)
    シングルユーザモード
    VACUUM FREEZE


G4.3 レプリケーションの障害と復旧 【重要度:1】

  • 説明:
    レプリケーション構成でプライマリ側やスタンバイ側のPostgreSQLに障害が発生した場合に、適切な対応ができるかを問う
  • 主要な知識範囲:
    ストリーミングレプリケーションとロジカルレプリケーション
    ログファイル内のエラーメッセージ
    スタンバイへ伝搬される処理とされない処理
    プライマリ側PostgreSQLの障害と復旧(再起動)の方法
    スタンバイ側PostgreSQLの障害と復旧(再起動)の方法
    ロジカルレプリケーションのサブスクライバ―へ伝搬される処理とされない処理
    ロジカルレプリケーションのサブスクライバ―でのコンフリクト
  • 重要な用語、コマンド、パラメータなど:
    pg_ctl promote
    pg_receivewal
    pg_rewind

試験概要と受験について

有意な OSS-DB Silver を保有し「OSS-DB Exam Gold」に合格すると「OSS-DB Gold」に認定されます。
 認定証・認定カード 認定証は一般社団法人EDUCOが認定し発行します。受験後、約3週間でお手元に届きます。

※4週間経っても届かない場合は、LPI-Japan事務局までご連絡ください。

 
 認定者ロゴ  「OSS-DB Gold」に認定された方のみ名刺等にご利用できます。

下記からダウンロードできます。

●文字で使用する場合は以下の表示名を使用してください。

 

OSS-DB Gold 認定エンジニア

または

オープンソースデータベース技術者認定資格 Gold 認定エンジニア

有意性の期限 (再認定ポリシー)  有効期限はありませんが、「有意性の期限(再認定ポリシー)」があります。
有意性を維持するためには「認定日から5年以内」にOSS-DB Exam Goldの再受験と再認定が必要です。
認定証と認定カード

*LinkedInのプロフィールで認定取得をアピールする方法はこちら

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