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Silverの例題解説
「開発/SQL - トランザクションの概念(トランザクションの構文)」

「開発/SQL - トランザクションの概念(トランザクションの構文)」からの出題です。

例題

3.146

SAVEPOINTの説明として適切なものを3つ選びなさい。


  1. SAVEPOINT name のようにセーブポイント名をパラメータとして実行することが多いが、このパラメータは省略可能である。
  2. SAVEPOINT name として指定するセーブポイント名はトランザクション内で一意でなければならず、同じ名前を再使用するとエラーになる。
  3. ROLLBACK TO name を実行すると、SAVEPOINT以降の更新がすべて破棄されるが、セーブポイント以前の更新は保持される。
  4. ROLLBACK を実行すると、SAVEPOINT 以前のものも含めて、トランザクション内の更新はすべて破棄される。
  5. COMMITを実行すると、SAVEPOINT以前、以降両方の更新がすべて確定されてデータベースに書き込まれる。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2022年12月28日

解答と解説

トランザクションはBEGIN(またはSTART TRANSACTION)で開始、COMMITで終了、あるいはROLLBACKで中止、という流れになりますが、これらの他にSAVEPOINTというデータの一時保存機能があります。
複雑なトランザクションでは、データの内容によって処理の流れを変え、ある時点以降の更新だけをキャンセルしてやり直す、といったことができると便利なことなあります。そんなときに一時保存のSAVEPOINTを使用します。

SAVEPOINTはセーブポイント名をパラメータとして指定して、SAVEPOINT name の形式で使用し、その時点に戻る(つまり一時保存以降の更新を破棄する)ROLLBACK TO nameと対になります。SAVEPOINT、ROLLBACK TOのいずれでもセーブポイント名は必須です。
セーブポイント名は同じものを繰り返し使用しても構いません。その場合、セーブポイントが上書きされ、以前の一時保存の状態は失われます(それより後の状態で一時保存されるので、データが失われるわけではありません)。

ROLLBACK TO nameではなく、ROLLBACKを実行すると、SAVEPOINTがあっても、それは破棄され、トランザクションでのすべての更新が破棄されます。
COMMITはSAVEPOINTの有無に関わらず、トランザクション内のすべての更新を確定して書き込みます。

従って正解はC、D、Eです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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