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受験対策

Silverの例題解説
「S3.1 SQL コマンド(シーケンス)」

今回は、Silverの「S3 開発/SQL - S3.1 SQL コマンド(シーケンス)」からの出題です。

例題

3.111

以下の一連の操作を行った。最後のSELECT文がcurrvalとして返す値は何か。

create table test1(id integer, val varchar(10));
create table test2(id integer, val varchar(10));
create sequence seq1;
insert into test1(id, val) values (1, 'abc'), (2, 'def');
insert into test2(id, val) values (nextval('seq1'), 'xyz');
begin;
insert into test2(id, val) select nextval('seq1'), val from test1;
rollback;
insert into test2(id, val) values (nextval('seq1'), 'pqr');
select currval('seq1');

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年1月29日

解答と解説

例題の一連の操作では、まず同じ構造のテーブルtest1とtest2を作成(1-2行目)、シーケンスseq1を作成(3行目)しています。このseq1がどうなっているかに注目しながら、以後の操作を見ていきましょう。
4行目ではテーブルtest1に2行のデータを挿入しています。
5行目でテーブルtest2に1行のデータを挿入していますが、ここでnextvalを使っています。シーケンスをデフォルトの設定で作成すると、最初のnextvalは1を返します。以降はnextvalを呼び出す毎に、2, 3, 4と1つずつ値が大きくなっていきます。
6行目のbeginにより、新しいトランザクションが開始されます。
7行目のinsertは、挿入する行のデータとしてselect文を指定し、その中でnextvalを使っています。このとき、テーブルtest1には2行のデータがありますから、insert内のselect文も2行を返します。そのため、nextvalは2回実行され、selectのnextvalとしては2と3が返されます。
8行目のrollbackにより、直前のinsertが取り消されますが、シーケンスのnextvalの実行は取り消されません。
9行目のinsertでもnextvalを使用していますが、これは3の次なので4になります。
最後のcurrvalは、そのセッションで最後に使用された値を返します。すなわち、直前に使用された4です。


従って正解は4です。


このとき、テーブルtest2は以下のようになっています。
=> select * from test2;
 id | val
----+-----
  1 | xyz
  4 | pqr
(2 行)

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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