今回は、Goldの「G1 運用管理 - G1.2 運用管理用コマンド全般」からの出題です。
A. 別サーバで動作しているPostgreSQLデータベースクラスタのベースバックアップを取得できる
B. pg_basebackupコマンドの実行前にpg_start_backupコマンドを実行する必要がある
C. fetch方式の場合、max_wal_sendersパラメータを少なくとも1以上に設定する必要がある
D. オプションを明示的に指定しないで実行した場合に、WALはバックアップに含まれる
E. テーブル空間が追加で作成されている場合は、テーブル空間内のデータはバックアップに含まれない
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
【Aについて】
バックアップにはレプリケーションプロトコルが用いられ、リモートで動作している別サーバからもベースバックアップを取得することができます。
【Bについて】
pg_basebackupコマンドでは「pg_start_backupコマンドの実行」「データベースクラスタ配下のデータ転送」「pg_stop_backupコマンドの実行」が内部で自動的に行われるため、予めpg_start_backupコマンドを実行する必要はありません。
【Cについて】
max_wal_sendersは、fetch方式の場合ではバックアップ用に少なくとも1つは必要であり、stream方式の場合では2つのスロットが利用されます。
実際には、他のレプリケーション用の接続等も考慮した上で、max_wal_sendersの値は十分に高く設定する必要があります。
【Dについて】
-x等のオプションを明示的に指定しないで実行した場合でも、バックアップにWALは含まれます。
【Eについて】
テーブル空間が追加で作成されている場合であっても、テーブル空間内のデータまで含めたバックアップを取得可能です。
詳細は公式ドキュメントをご参照ください。(Versionによって仕様が異なる部分があるためご注意ください)
http://www.postgresql.jp/document/10/html/app-pgbasebackup.html
正解は B 、E です。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
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