今回は、Silverの「S3 開発/SQL - S3.1 SQL コマンド(関数定義、PL/pgSQL)」からの出題です。
テーブルbankの列balanceの値を変更し、変更前のbalanceの値を返す。
テーブルbankの列balanceの値を変更し、変更後のbalanceの値を返す。
指定したaccountnoがテーブルbankに存在しない場合はエラーが発生する。
指定したaccountnoがテーブルbankに存在しない場合は0(ゼロ)を返す。
指定したaccountnoがテーブルbankに存在しない場合はNULLを返す。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2016年8月22日
例題のテーブルbankは口座番号(accountno)と残高(balance)という単純な構造のものです。
関数tf1は、SQLのみで記述された関数ですが、指定の口座について、balanceの値からdebitを引く、つまり預金を引き出した時の処理をするものです。PostgreSQLではこのように、単純な処理であれば、PL/pgSQLなどの手続き型言語を使うことなく、関数を定義できます。
UPDATE文のRETURNING句は更新後の値を返します。この場合は、預金を引き出した後の新しい残高ですね。
指定のaccountnoが存在しない場合、つまりUPDATE文のWHERE条件に合致する行が存在しない場合ですが、UPDATE自体はエラーにならず、行が1行も更新されないだけです。このとき、RETURNINGはNULLを返します。
従って、正解はBとEです。
例えば、
SELECT tf1(1001, 5000);
とすると、テーブルbankの口座番号1001の行から5000円が減額され、新しい残高が返されます。
非常に簡単な例なので、実際にいろいろと試してみることでマスターしてください。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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