今回は、Silverの「S3 開発/SQL - S3.1 SQL コマンド(データ型)」からの出題です。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2017年9月4日
PostgreSQLのINTEGER型は32ビットの整数で、範囲は-2147483648から+2147483647までです。一方NUMERIC(10)は最大10桁ですが、範囲は-9999999999から+9999999999までなので、INTEGER型よりも幅が広いですね。INTEGERはCPUのネイティブの演算で計算できるので高速なのに対し、NUMERICは10進演算を行うため低速です。そのため、値の範囲が必ずINTEGERの範囲に収まるのであればINTEGER型とする方が望ましいことが多いですが、非常に大きな整数になるかもしれない場合など、INTEGER型の範囲に収まらないときはNUMERIC型にする必要があります。
REALは単精度の浮動小数点数で、精度は約6桁、DOUBLE PRECISIONは倍精度の浮動小数点数で精度は15桁ですが、内部的には2進数で表現されているため、10進数であるNUMERIC型とは異なります。特に、10進演算をしたときにREALやDOUBLE PRECISIONでは誤差を生じることに気をつける必要があります。例えば、小数の0.1は2進数で正確に表現することができないため、REAL型の0.1とNUMERIC型の0.1を比較したとき、これらは等しくなりません。数値計算を高速に実行する場合はREAL/DOUBLE PRECISIONを使うのが良いでしょうが、金額の計算をする場合はNUMERICを使うのが望ましいことが多いです。
選択肢AからDまで、いずれも前半部分に書いてあることは正しいのですが、後半部分は誤りです。
従って、正解はEです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.