今回は、Silverの「S3 開発/SQL - S3.1 SQL コマンド(マテリアライズド・ビュー)」からの出題です。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年7月10日
マテリアライズド・ビューはビューの一種ですが、通常のビューがそれを定義するSELECT文自体をデータベースに保存するだけで、ビューからのSELECTの度に元となるテーブルからSELECTを実行するのに対し、マテリアライズド・ビューはテーブルのようにデータをディスクに保存し、そこからSELECTするときには、保存されたデータから直接SELECTするのが特徴です。
マテリアライズド・ビューはCREATE MATERIALIZED
VIEWコマンドで作成します。MATERIALIZEDが入ることを除けば、通常のCREATE VIEWとほぼ同じです。
mviewからSELECTするときは、テーブルの結合などせずに、保存されたデータをそのまま読み出しますので、元となるSELECTを再実行するよりも高速です。
元となるテーブルを更新しても、マテリアライズド・ビューとして保存されたデータは更新されませんので、作成に使用されたSELECT文を実行した結果と、mviewからSELECTする結果は異なります。元となるデータを更新しても、mviewからのSELECTでは更新前の古いデータが表示されます。検索結果は過去のある時点のデータで良いが、検索の実行には高速性が要求される、などというのがマテリアライズド・ビューが威力を発揮するケースです。
なお、mviewのデータを最新の更新を反映させたものにするには
REFRESH MATERIALIZED VIEW mview;
を実行します。
マテリアライズド・ビューは通常のビューとは異なり、ディスク容量を消費しますので、特に元となるテーブルが巨大な場合など、ディスク容量にも注意する必要があります。
従って、正解はA、B、Dです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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