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受験対策

Silverの例題解説
「S3.1 SQL コマンド(マテリアライズド・ビュー)」

今回は、Silverの「S3 開発/SQL - S3.1 SQL コマンド(マテリアライズド・ビュー)」からの出題です。

例題

3.104

テーブルtable1とtable2を結合したマテリアライズド・ビューmviewを作成した。適切なものを3つ選びなさい。

  1. 作成するのに使用したコマンドは
    CREATE MATERIALIZED VIEW mview AS SELECT …  FROM table1, table2…
    のような形式である。
  2. 作成時に使用したAS以下のSELECT文を実行するより、
    SELECT * FROM mview
    を実行する方が通常は高速である。
  3. 作成時に使用したAS以下のSELECT文を実行した結果に含まれる行と
    SELECT * FROM mview
    を実行した結果に含まれる行は常に同じである。
  4. mviewの元となっているtable1の行を更新したが、mviewからSELECTした結果では更新前の古いデータが表示された。
  5. 元になっているテーブルtable2のサイズは巨大だが、データベースには mview
    の定義文が保存されるだけなので、マテリアライズド・ビューを作成してもディスク容量が逼迫する心配はない。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年7月10日

解答と解説

マテリアライズド・ビューはビューの一種ですが、通常のビューがそれを定義するSELECT文自体をデータベースに保存するだけで、ビューからのSELECTの度に元となるテーブルからSELECTを実行するのに対し、マテリアライズド・ビューはテーブルのようにデータをディスクに保存し、そこからSELECTするときには、保存されたデータから直接SELECTするのが特徴です。
マテリアライズド・ビューはCREATE MATERIALIZED
VIEWコマンドで作成します。MATERIALIZEDが入ることを除けば、通常のCREATE VIEWとほぼ同じです。
mviewからSELECTするときは、テーブルの結合などせずに、保存されたデータをそのまま読み出しますので、元となるSELECTを再実行するよりも高速です。
元となるテーブルを更新しても、マテリアライズド・ビューとして保存されたデータは更新されませんので、作成に使用されたSELECT文を実行した結果と、mviewからSELECTする結果は異なります。元となるデータを更新しても、mviewからのSELECTでは更新前の古いデータが表示されます。検索結果は過去のある時点のデータで良いが、検索の実行には高速性が要求される、などというのがマテリアライズド・ビューが威力を発揮するケースです。
なお、mviewのデータを最新の更新を反映させたものにするには
REFRESH MATERIALIZED VIEW mview;
を実行します。
マテリアライズド・ビューは通常のビューとは異なり、ディスク容量を消費しますので、特に元となるテーブルが巨大な場合など、ディスク容量にも注意する必要があります。


従って、正解はA、B、Dです。

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