今回は、Silverの「S3 開発/SQL - S3.1 SQL コマンド(PL/pgSQL)」からの出題です。
3行目の x record は間違っているので、このcreate functionはエラーとなる。正しくは x test_table%ROWTYPE とする。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年6月24日
PostgreSQLにはPL/pgSQLという手続き型言語が標準で備わっており、これを使って複雑な処理をサーバ側で実行させることができます。
PL/pgSQLで作成する関数は、DECLAREで始まる宣言部、BEGINで始まる実行部に分かれ、ENDで終わりになります。宣言部の変数定義(例題では3行目の x record)や、実行部の文(例題では5行目から始まるSELECT文と7行目のRETURN文)および最後のENDは文の終わりを示すセミコロンが必要ですが、DECLAREとBEGINの後はセミコロンを付けてはならず、付けると構文エラーになります。
変数宣言では、integerやvarcharなどデータベースのテーブルでお馴染みのデータ型の他に、指定のテーブルと同じ構造を表す行型(table_name%ROWTYPE と記述する)、任意の行構造を代入できるレコード型(例題の3行目)などが使えます。
CREATE FUNCTIONの時点では構文解析のみが行われ、テーブルや列の存在や型については検証されません。例えば宣言部で定義していない変数を実行部で使用したり、SQLの構文が間違っていたりすると、CREATE FUNCTIONの実行自体がエラーになりますが、指定したテーブルや列が存在していなくても、(SQLの構文として正しいなら)CREATE FUNCTIONは成功し、定義した関数を実行しようとしたときにエラーが返ります。
したがって正解はEです。
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