今回は、Silverの「S1 一般知識 - S1.1 OSS-DBの一般的特徴」からの出題です。
大きな表を複数のディスクに分散して配置することでパフォーマンス向上を図ることができる。
表と索引を別のディスクに配置することでパフォーマンス向上を図ることができる。
表領域としてはファイル名を指定し、そのファイル内の領域に表や索引が作成される。
表領域としてはディレクトリ名を指定し、そのディレクトリ内に表や索引がファイルとして作成される。
表が使用する表領域は CREATE TABLE による新規作成時にのみ指定することができ、作成後は変更することができない。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2012年5月17日
tablespace の訳語として、表領域の他にテーブル空間、あるいはそのままカタカナでテーブルスペースなどが使われますが、ここでは表領域と呼ぶことにします。
表領域を作成していない状態では、すべての表や索引は、データベースクラスタ内の base ディレクトリの下に作成されます。
表領域は CREATE TABLESPACE により作成され、表領域として使用するディレクトリを指定します。
表や索引は、表領域として指定したディレクトリ内にファイルとして作成されます。
表が使用する表領域は、CREATE TABLE のオプションとして指定できる他、ALTER TABLE によって変更することもできます。
表と索引を異なる表領域に配置することもできます。こうすることでI/Oを分散してパフォーマンス向上を図ることができます。
一つの巨大な表を複数のディスクに分散して配置すること、いわゆるストライピングを表領域の機能で実現することはできません。
なお、一つの表を複数のディスクに分散配置することでパフォーマンス向上を図るには、RAIDによるストライピングを利用するのが現実的な方策の一つです。
従って、正解は B と D です。
他の RDBMS にも表領域の機能を持つものがあります。
CREATE TABLESPACE で表領域を作成する、
CREATE TABLE の実行時に表の置き場所となる表領域を指定できる、
などといった共通点もありますが、
表領域の実体がファイルなのかディレクトリなのか、
表領域の機能を使うことにどんな利点があるのか、
などという点は RDBMS の種類によって違いますので、注意してください。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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