今回は、Silverの「S1 一般知識 - S1.1 OSS-DBの一般的特徴」からの出題です。
データベースクラスタ内のデータベース毎にレプリケーションするかどうかを指定できる。
更新可能なマスターサーバは1台だけに制限されている。
読み込み専用のスレーブサーバは8台までに制限されている。
マスターサーバがダウンしたときは、読み込み専用だったスレーブサーバのうちの1台を更新可能なマスターサーバに昇格させることが可能である。
すべてのスレーブサーバがダウンしてレプリケーションできなくなったら、マスターサーバでのデータ更新も自動的に停止する。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2012年7月4日
PostgreSQL のレプリケーションは、ベースバックアップに対して、WALファイルを適用する、というPITRと同じ原理で動作しています。このため、必ずデータベースクラスタ全体をレプリケーションすることになります。クラスタ内の特定のデータベースだけをレプリケーションすることはできません。
レプリケーションにおいて、更新可能なマスターサーバは1台に制限されています。読み込み専用のスレーブサーバの台数にシステム上の制限はありません。
マスターサーバがダウンしたときは、スレーブのうちの1台をマスターサーバに昇格させて、業務を継続することができます。つまり、負荷分散だけでなく、高可用システムにするための手段としてもレプリケーションを利用できます。
スレーブサーバがダウンすると、ログ転送ができなくなりますが、マスターサーバはそのまま動作を続けます。スレーブサーバが復活した時点で、すべての更新データが転送されます。
従って、正解は B と D です。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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