PREPARATION
受験対策

Silverの例題解説
「S2.3 設定ファイル」

今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.3 設定ファイル」からの出題です。

例題

2.23

PostgreSQLの設定の変更について、適切な記述を1つ選びなさい。

  1. クライアント側の文字セットをUTF8に変更するとき、SQL文として
        SET client_encoding=utf8;
    を実行しても、あるいは psql のメタコマンドを使って
        \set client_encoding=utf8
    を実行しても、効果はほとんど同じである。

  2. SET LOCAL ではそれを実行したクライアントの設定だけが変更されるが、 LOCAL キーワードを使わないSETでは、サーバに接続中のすべてのクライアントの設定が変更される。

  3. SET で変更した内容をリセットするには UNSET を使う。

  4. SET で変更した内容を確認するには SHOW を使う。

  5. SET で変更した内容を反映させるには、
        pg_ctl reload
    あるいは
        pg_ctl restart
    を実行する必要がある。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2012年11月28日

解答と解説

PostgreSQLの設定パラメータは、データベースクラスタのディレクトリにある postgresql.conf というファイルにまとめて設定します。
いくつかのパラメータはpsqlなどを使ってデータベースに接続した後、SET文を使って変更することができます。psqlには \set というメタコマンドがありますが、\set メタコマンドで設定できるのは psql の内部変数の値で、SET文とは全く異なるものなので混乱しないように注意してください。
SET文は
SET [option] variable=value; あるいは
SET [option] variable TO value;
という形式で使います。option には、SESSIONあるいはLOCALを指定することができます。
SESSION(デフォルト)の場合は、接続中のクライアントのセッションでのみ、SET文での変更が有効になります。
LOCALの場合は、実行中のトランザクション内でのみSETの変更が有効になります。つまり、COMMITやROLLBACKを実行してトランザクションを終了すると設定が元に戻ります。
SETで変更した内容は、RESETを実行すると元に戻ります。
SETで変更した内容は、SHOWで確認できます。
SETで設定を変更しても、それはそのセッション(あるいはトランザクション)内に限定されますし、また、すべての設定パラメータをSETで変更できるわけではありません。永続的な設定変更や、SETで変更できないパラメータの変更はpostgresql.confという設定ファイルを変更することで行いますが、この場合、その設定変更を反映させるためには
pg_ctl reload
として、サーバにファイルを再読込させるか、あるいは
pg_ctl restart
として、サーバを再起動させる必要があります。反映のために再起動が必要かどうかは、パラメータによります。これはもちろん、マニュアルを参照すれば書いてありますが、postgresql.confファイルの中にもコメントとして書いてあります。

というわけで、正解は D です。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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