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受験対策

Silverの例題解説
「S2.5 基本的な運用管理作業」

今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.5 基本的な運用管理作業」からの出題です。

例題

2.33

データベースに関する権限の付与をするGRANT文の使い方として、誤っているものを1つ選びなさい。
なお、以下の選択肢で、user1、user2は既存のユーザ名、table1は既存のテーブル名、column1はtable1内の列名、schema1は既存のスキーマ名である。

  1. GRANT SELECT ON table1 TO user1;
  2. GRANT UPDATE (column1) ON table1 TO user1;
  3. GRANT CREATE ON SCHEMA schema1 TO user1;
  4. GRANT user2 TO user1;
  5. GRANT CREATEROLE TO user1;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年10月8日

解答と解説

デフォルトの設定では、テーブルなどのオブジェクトに対するアクセス権限は、その所有者、つまり作成者だけが所有しており、他のユーザは一切、そのオブジェクトにアクセスすることができません。アクセス権を付与するにはGRANT文を使います。

テーブルについてのアクセス権は、Aのようにテーブル単位で指定するだけでなく、Bのようにテーブル内の特定の列についてだけ付与することもできます。

権限付与の対象となるオブジェクトはテーブルだけではなく、CのようにスキーマについてCREATE権限を付与することができ、この場合はschema1の中にオブジェクトを新規に作成する権限を付与することになります。

個々のユーザに個別に権限を付与する代わりに、ロール(role)に権限を付与して、ユーザにはそのロールを割り当てる、という方法を採ることができます。Dがその例で、user2にGRANTされた権限がすべてuser1にGRANTされることになります。なお、PostgreSQLではユーザとロールに区別がないため、GRANTするロール名は、ログイン権限のあるユーザ名であってもかまいません。

ユーザ作成(CREATEROLE)やデータベース作成(CREATEDB)など、データベースクラスタに関する権限は、GRANT文ではなく、CREATE USERあるいはALTER USER文で付与します。user1にユーザ作成の権限を付与するには

ALTER USER user1 CREATEROLE;

とします。

間違っているものを選ぶ問題なので、正解はEです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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