PREPARATION
受験対策

Silverの例題解説
「S2.1 インストール方法」

今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.1 インストール方法」からの出題です。

例題

2.34

PostgreSQLのインストールについて述べたものから、最も適切なものを2つ選びなさい。

  1. PostgreSQLをインストールするためには、その前にCコンパイラをインストールする必要がある。

  2. PostgreSQLのインストールパッケージは、プラットフォームにより様々な種類があるが、いずれもPostgreSQLの開発コミュニティが作成している。

  3. PostgreSQLのパッケージは同じプラットフォーム(例えばLinux)でも複数の種類があり、パッケージによってインストール方法が大きく異なる。

  4. PostgreSQLをインストールするにはOSの管理者権限が必要なので、PostgreSQLの管理者ユーザはOSの管理者ユーザでなければならない。

  5. 1台のマシンに複数のバージョンのPostgreSQL(例えばバージョン9.1.4とバージョン9.2.3)をインストールして、両方を同時に稼働させることが可能である。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年10月17日

解答と解説

PostgreSQLはオープンソースのソフトウェアなのでソースコードが公開されており、ソースコードからビルド(コンパイルおよびリンク)してインストールすることもできます。自分でビルドする場合には、Cコンパイラを含め、開発用のツールや環境が必要ですが、ビルド済みのパッケージも配布されており、パッケージを使ってインストールする場合には、コンパイラは必要ありません。
ビルド済みのパッケージについては、以下のPostgreSQL開発コミュニティのWebページに詳しい情報があります。
http://www.postgresql.org/download/
プラットフォームによって様々なパッケージがありますが、これらの多くは開発コミュニティとは別の組織により作成されています。また、同じプラットフォームでも複数種類のパッケージがあり、それぞれインストール方法が大きく異なります。パッケージによっては、プログラム(実行ファイルとライブラリ)のインストールだけしかしないものもあれば、データベースファイルの作成やデータベースサーバーの起動の設定まで自動的にするものまで様々です。
多くのパッケージでは/usr/binや/usr/libなどOSの管理者権限が必要なディレクトリにプログラムをインストールする、あるいはデータベース起動の設定のためにシステムファイルを書き換える必要がある、などの理由により、インストール時にOSの管理者権限(Linuxではroot)が必要になります。ただし、PostgreSQLのサーバープロセス自体はOSの一般ユーザ(多くの場合postgresユーザ)の権限で動作しており、PostgreSQLのサーバ管理者ユーザはOSの管理者ユーザとは異なります。
PostgreSQLは、インストール先のディレクトリ、データベースファイルの作成場所(PGDATA)、ポート番号を別にすれば1台のマシンに複数バージョンをインストールすることができ、メモリなどのリソースが許す限り、それらの複数バージョンを同時に稼働させることができます。

従って正解はCとEです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。

※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。

企業の基幹システムや業務システムでの
OSS-DBの採用がますます拡大している中、
昇格・昇給・就職・転職に必ず役立つ認定資格になります

OSS-DBの受験対策について

受験の学習をサポートする情報や対策に役立つ情報をご紹介

サンプル問題/例題解説

例題 のアーカイブを試験ごとにまとめています。OSS-DB技術者認定試験の学習にお役立てください

学習教材・教育機関のご紹介

OSS-DB認定教材や教育機関について詳しくご説明いたします。

無料技術解説セミナー

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

OSS-DB道場

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

LPI-Japan
Platinum Sponsors