今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.1 インストール方法」からの出題です。
PostgreSQLをインストールするためには、その前にCコンパイラをインストールする必要がある。
PostgreSQLのインストールパッケージは、プラットフォームにより様々な種類があるが、いずれもPostgreSQLの開発コミュニティが作成している。
PostgreSQLのパッケージは同じプラットフォーム(例えばLinux)でも複数の種類があり、パッケージによってインストール方法が大きく異なる。
PostgreSQLをインストールするにはOSの管理者権限が必要なので、PostgreSQLの管理者ユーザはOSの管理者ユーザでなければならない。
1台のマシンに複数のバージョンのPostgreSQL(例えばバージョン9.1.4とバージョン9.2.3)をインストールして、両方を同時に稼働させることが可能である。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年10月17日
PostgreSQLはオープンソースのソフトウェアなのでソースコードが公開されており、ソースコードからビルド(コンパイルおよびリンク)してインストールすることもできます。自分でビルドする場合には、Cコンパイラを含め、開発用のツールや環境が必要ですが、ビルド済みのパッケージも配布されており、パッケージを使ってインストールする場合には、コンパイラは必要ありません。
ビルド済みのパッケージについては、以下のPostgreSQL開発コミュニティのWebページに詳しい情報があります。
http://www.postgresql.org/download/
プラットフォームによって様々なパッケージがありますが、これらの多くは開発コミュニティとは別の組織により作成されています。また、同じプラットフォームでも複数種類のパッケージがあり、それぞれインストール方法が大きく異なります。パッケージによっては、プログラム(実行ファイルとライブラリ)のインストールだけしかしないものもあれば、データベースファイルの作成やデータベースサーバーの起動の設定まで自動的にするものまで様々です。
多くのパッケージでは/usr/binや/usr/libなどOSの管理者権限が必要なディレクトリにプログラムをインストールする、あるいはデータベース起動の設定のためにシステムファイルを書き換える必要がある、などの理由により、インストール時にOSの管理者権限(Linuxではroot)が必要になります。ただし、PostgreSQLのサーバープロセス自体はOSの一般ユーザ(多くの場合postgresユーザ)の権限で動作しており、PostgreSQLのサーバ管理者ユーザはOSの管理者ユーザとは異なります。
PostgreSQLは、インストール先のディレクトリ、データベースファイルの作成場所(PGDATA)、ポート番号を別にすれば1台のマシンに複数バージョンをインストールすることができ、メモリなどのリソースが許す限り、それらの複数バージョンを同時に稼働させることができます。
従って正解はCとEです。
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