今回は、Silverの「開発/SQL - 組み込み関数」からの出題です。
SELECT * FROM tbl WHERE x = ‘ABCD’;
SELECT * FROM tbl WHERE x LIKE ‘ABCD’;
SELECT * FROM tbl WHERE x ILIKE ‘abcd’;
SELECT * FROM tbl WHERE x = upper(‘abcd’);
SELECT * FROM tbl WHERE lower(x) = ‘abcd’;
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2014年1月20日
データベースの種類によっては、文字列比較で大文字と小文字を区別しないものもあるので、そのようなデータベースでは、AやBのSELECT文でもこの問題の要件を満たしますが、PostgreSQLをはじめ、多くのデータベースでは大文字と小文字を区別します。
CのILIKEはPostgreSQL独自の演算子で、LIKE演算子の大文字と小文字を区別しないバージョンです。つまり、”x ilike ‘abcd’”は、xの値を大文字小文字を区別せずに’abcd’と比較します。
このような特殊な演算子を使わずに大文字小文字を区別せずに文字列比較をするためには、xを大文字に変換して、’ABCD’と比較する、あるいはxを小文字にして、’abcd’と比較する、という方法がよく用いられます。つまり、”upper(x) =‘ABCD’”あるいは”lower(x) = ‘abcd’”という比較をします。
従って、正解はCとEです。
実際に、
create table tbl (id integer, x text);
insert into tbl values(1, ‘abcd’), (2, ‘ABCD’), (3, ‘Abcd’), (4, ‘ABCDE’);などとして、データを作った上で、選択肢のSELECT文だけでなく、自分で工夫したSELECT文を試してみましょう。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
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