今回は、Silverの「開発/SQL - 組み込み関数(文字列関数、演算子)」からの出題です。
SELECT * FROM company WHERE lower(name) LIKE 'abc%';
SELECT * FROM company WHERE substring(name, 3) = 'ABC';
SELECT * FROM company WHERE substring(name, 1, 3) = 'ABC';
SELECT * FROM company WHERE substring(name, 'ABC') = 1;
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2015年7月13日
SQLの文字列検索で、最も基本的なのは、ワイルドカードの%および_とLIKE演算子を使ったマッチングです。%を使っても、Aのように=演算子を使うと、%はワイルドカードとはならず、完全一致になるので注意してください。
Bは会社名をすべて小文字にした後で、'abc%'とワイルドカードを使ったマッチングをしているので、'ABC Corporation'などは抽出されますが、'Abc Ltd.'のようなパターンも抽出されてしまうので、題意に合いません。
substring関数は、文字列、開始位置、文字数を指定して、部分文字列を切り出す関数です。このうち、文字数は指定を省略することができて、この場合、開始位置として指定された文字から、文字列の最後までを返します。最初の3文字が'ABC'であるものを抽出するには、Dのような使い方をします。
Eのように、部分文字列を指定して、その開始位置を返す機能はsubstringではなく、position関数に実装されています。
SELECT * FROM company WHERE position('ABC' IN name) = 1;
のようにすれば、題意に合います。
従って、正解はDです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.