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Silverの例題解説「一般知識 - OSS-DBの一般的特徴」

今回は、Silverの「一般知識 - OSS-DBの一般的特徴」からの出題です。

例題

2.07

PostgreSQL のレプリケーション機能についての説明として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. データベースクラスタ内のデータベース毎にレプリケーションするかどうかを指定できる。

  2. 更新可能なマスターサーバは1台だけに制限されている。

  3. 読み込み専用のスレーブサーバは8台までに制限されている。

  4. マスターサーバがダウンしたときは、読み込み専用だったスレーブサーバのうちの1台を更新可能なマスターサーバに昇格させることが可能である。

  5. すべてのスレーブサーバがダウンしてレプリケーションできなくなったら、マスターサーバでのデータ更新も自動的に停止する。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2012年7月4日

解答と解説

PostgreSQL はバージョン9.0でストリーミングレプリケーションと呼ばれる機能をサポートし、標準機能だけでデータベースのレプリケーションができるようになりました。レプリケーション機能はバージョン9.1でも強化され、次の9.2でもさらなる強化が予定されています。負荷分散が必要な大規模システムにおいて特に重要な機能です。

PostgreSQL のレプリケーションは、ベースバックアップに対して、トランザクションログ(WALファイル)を適用する、というPITRと同じ原理で動作しています。このため、必ずデータベースクラスタ全体をレプリケーションすることになります。クラスタ内の特定のデータベースだけをレプリケーションすることはできません。

レプリケーションにおいて、更新可能なマスターサーバは1台に制限されています。読み込み専用のスレーブサーバの台数にシステム上の制限はありません。

マスターサーバがダウンしたときは、スレーブのうちの1台をマスターサーバに昇格させて、業務を継続することができます。つまり、負荷分散だけでなく、高可用システムにするための手段としてもレプリケーションを利用できます。

スレーブサーバがダウンすると、ログ転送ができなくなりますが、マスターサーバはそのまま動作を続けます。スレーブサーバが復活した時点で、すべての更新データが転送されます。

従って、正解は B と D です。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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