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受験対策

Silverの例題解説「運用管理 - 基本的な運用管理作業」

今回は、Silverの「運用管理 - 基本的な運用管理作業」からの出題です。

例題

1.18

管理者ユーザで以下の一連の SQL 文を実行した。
その結果の説明として適切なものをすべて選択せよ。

CREATE USER foo;
CREATE USER bar;
GRANT SELECT ON table1 TO foo;
ALTER TABLE table2 OWNER TO foo;
GRANT foo TO bar;

  1. ユーザ foo はテーブル table1 から SELECT することができる

  2. ユーザ foo はテーブル table1 を UPDATE することができる

  3. 最後の GRANT 文は構文エラーとなる

  4. ユーザ bar はテーブル table1 から SELECT することができる

  5. ユーザ bar はテーブル table2 から SELECT することができる

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2012年8月1日

解答と解説

テーブルなどのオブジェクトについての各種アクセス権限の付与は GRANT 文で行います。対象となるオブジェクトはテーブルだけではなく、シーケンス、関数、スキーマ、テーブルスペースなど様々です。

一般的な GRANT 文の構文は

GRANT { アクセス権の種類(SELECTなど) }
ON [オブジェクト種別(TABLEの場合は省略可)] オブジェクト名
TO ユーザ名(またはロール名);

となります。
この他、ロールに対して付与した権限を一括してユーザに付与することができて、

GRANT ロール名 TO ユーザ名;

のように使います。
なお、PostgreSQL の実装では、ユーザとロールはまったく同じものなので、

GRANT user1 TO user2;

とすれば、user1 に付与されている権限のすべてが user2 に付与されます。

例題のケースでは、
3番目の GRANT 文により、ユーザ foo には table1 の SELECT 権限が付与され、5番目の GRANT 文により、ユーザ bar にユーザ foo の権限が付与されていますから、結局、ユーザ foo、bar いずれも table1 の SELECT 権限があります。

4番目の ALTER TABLE 文では、table2 の所有者を foo に変更しています。
これにより foo は table2 へのアクセス権を持つことになりますが、それも5番目の GRANT 文により bar に付与されます。

従って、正解は A, D, E です。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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