PREPARATION
受験対策

Silverの例題解説「運用管理 - 基本的な運用管理作業」

今回は、Silverの「運用管理 - 基本的な運用管理作業」からの出題です。

例題

1.33

データベースに関する権限の付与をするGRANT文の使い方として、誤っているものを1つ選びなさい。
なお、以下の選択肢で、user1、user2は既存のユーザ名、table1は既存のテーブル名、column1はtable1内の列名、schema1は既存のスキーマ名である。

  1. GRANT SELECT ON table1 TO user1;
  2. GRANT UPDATE (column1) ON table1 TO user1;
  3. GRANT CREATE ON SCHEMA schema1 TO user1;
  4. GRANT user2 TO user1;
  5. GRANT CREATEROLE TO user1;

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年10月8日

解答と解説

デフォルトの設定では、テーブルなどのオブジェクトに対するアクセス権限は、その所有者、つまり作成者だけが所有しており、他のユーザは一切、そのオブジェクトにアクセスすることができません。アクセス権を付与するにはGRANT文を使います。

テーブルについてのアクセス権は、Aのようにテーブル単位で指定するだけでなく、Bのようにテーブル内の特定の列についてだけ付与することもできます。

権限付与の対象となるオブジェクトはテーブルだけではなく、CのようにスキーマについてCREATE権限を付与することができ、この場合はschema1の中にオブジェクトを新規に作成する権限を付与することになります。

個々のユーザに個別に権限を付与する代わりに、ロール(role)に権限を付与して、ユーザにはそのロールを割り当てる、という方法を採ることができます。Dがその例で、user2にGRANTされた権限がすべてuser1にGRANTされることになります。なお、PostgreSQLではユーザとロールに区別がないため、GRANTするロール名は、ログイン権限のあるユーザ名であってもかまいません。

ユーザ作成(CREATEROLE)やデータベース作成(CREATEDB)など、データベースクラスタに関する権限は、GRANT文ではなく、CREATE USERあるいはALTER USER文で付与します。user1にユーザ作成の権限を付与するには

ALTER USER user1 CREATEROLE;

とします。

間違っているものを選ぶ問題なので、正解はEです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。

※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。

企業の基幹システムや業務システムでの
OSS-DBの採用がますます拡大している中、
昇格・昇給・就職・転職に必ず役立つ認定資格になります

OSS-DBの受験対策について

受験の学習をサポートする情報や対策に役立つ情報をご紹介

サンプル問題/例題解説

例題 のアーカイブを試験ごとにまとめています。OSS-DB技術者認定試験の学習にお役立てください

学習教材・教育機関のご紹介

OSS-DB認定教材や教育機関について詳しくご説明いたします。

無料技術解説セミナー

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

OSS-DB道場

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

LPI-Japan
Platinum Sponsors

関連資格