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受験対策

Silverの例題解説「運用管理 - インストール方法(initdbコマンドの使い方)」

今回は、Silverの「運用管理 - インストール方法(initdbコマンドの使い方)」からの出題です。

例題

1.55

Linux上でinitdbコマンドでデータベースクラスタを作成する際の注意事項として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. initdbは管理者ユーザで実行する必要があるので、rootユーザで実行する。

  2. データベースクラスタのディレクトリは、新規のディレクトリか、既存の空のディレクトリか、のいずれかを指定する。

  3. データベースクラスタのディレクトリに既存のファイルがあると、削除されてしまう。

  4. データベースクラスタのディレクトリは、initdbのコマンドライン引数、あるいは環境変数PGDATAを使って指定する。

  5. initdbで指定する文字セットは、クラスタ内のすべてのデータベースで共通となる。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2015年7月24日

解答と解説

initdbはデータベースクラスタを新規に作成するコマンドです。コマンドを実行したユーザがデータベースの管理者ユーザとなり、作成されるファイルは、管理者ユーザのみが読み書き可能となりますが、あくまでもこれは「データベースの」管理者ユーザであって、OSの管理者ユーザ(root)とは異なります。initdbコマンドはセキュリティ上の理由で、rootユーザには実行できないよう制限されています。
データベースクラスタの作成先となるディレクトリは、initdbのコマンドライン引数で指定しますが、省略した場合は環境変数のPGDATAが利用されます。このディレクトリが存在しなければ新規に作成されますが、既存のディレクトリを指定した場合は、そのディレクトリは空でなければなりません。ディレクトリが空でない場合はエラーになります。
例えば/usr/local/pgsql/dataにデータベースクラスタを作成する場合、/usr/local/pgsqlには一般ユーザに書き込み権限がないことがよくあります。この場合、dataディレクトリが存在しないと、initdb実行時にdataディレクトリの作成でエラーになってしまうので、一旦、root権限でmkdirして空のdataディレクトリを作成、それをデータベース管理者ユーザにchown、またパーミッションを700にchmodしてからinitdbを実行してください。
initdbの実行時に、デフォルトの文字セットを指定することができます。これがtemplate1の文字セットになるので、CREATE DATABASEで新規データベースを作成するとき、デフォルトではこれがデータベースの文字セットになりますが、パラメータで指定することにより、別の文字セットのデータベースを作成することができます。

従って、正解はBとDです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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