今回は、Silverの「運用管理 - バックアップ方法(ポイントインタイムリカバリ(PITR)の概念と手順)」からの出題です。
テーブルから削除したデータを元に戻すことができる。
DROP TABLEで削除したテーブルを元に戻すことができる。
DROP USERで削除したユーザを元に戻すことができる。
DROP DATABASEで削除したデータベースを元に戻すことができる。
システムの設定ファイル(postgresql.conf)に対する誤った変更を元に戻すことができる。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2018年4月9日
PITRはバックアップおよびリカバリの手段の1つで、ある時点のデータベースのコピー(ベースバックアップ)に、それ以降に実行されたSQLログ先行書き込みのWALファイルを適用することで、データベースを復旧します。
復旧のときに、すべてのWALを適用する代わりに、特定時点までのWALだけを適用することで、データベースを任意の時点にまで戻すことができます。データやテーブル、ユーザやデータベースを削除した場合でも、それより前の時点を指定して復旧すれば、削除前の状態に戻すことが可能です。
WALファイルを使用するという性質上、WALファイルに記録されない変更はPITRを使って元に戻すことができません。例えば、postgresql.confやpg_hba.confなどの設定ファイルへの変更はSQLを使わずに手作業で実施するため、PITRによる復旧の対象外です。
また、ログを取らないテーブル(UNLOGGED TABLE)への変更もPITRでは元に戻すことができません。
正しくないものを選ぶ問題なので、正解はEです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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