今回は、Goldの「運用管理 - ホットスタンバイ運用」からの出題です。
A. プライマリサーバのpg_hba.confに、データベースフィールドを"replication"と指定した項目を設定する
B. プライマリサーバのpostgresql.confに、"wal_level = hot_standby"を設定する
C. スタンバイサーバのpostgresql.confに、"hot_standby = on"を設定する
D. スタンバイサーバのpostgresql.confに、"standby_mode = 'on'"を設定する
E. スタンバイサーバのrecovery.confの"primary_conninfo"に、プライマリサーバへの接続情報(libpq接続文字列)を設定する
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
PostgreSQLのストリーミングレプリケーション、ホットスタンバイを実現するためには多くのパラメータを設定する必要があります。
特に、どのサーバで、どの設定を、どのような値に設定するかを理解しておくと、試験のみでなく業務でも役に立ちます。
ここでは、ストリーミングレプリケーションのための設定とホットスタンバイのための設定を、それぞれに分けて解説します。
なお、ここでは、ストリーミングレプリケーションとホットスタンバイのそれぞれについての基本設定を解説します。
ストリーミングレプリケーションのための設定
ストリーミングレプリケーションを行うための最低限の設定を示します。
なお、外部からの接続を受け付けるための設定(listen_addressesなど)は割愛しています。
プライマリサーバでの設定
スタンバイサーバでの設定
ホットスタンバイのための設定
上記ストリーミングレプリケーションの設定を以下のように修正・追加し、ストリーミングレプリケーションでホットスタンバイを行えます。
プライマリサーバでの設定
スタンバイサーバでの設定
選択肢Dは、スタンバイサーバのpostgresql.confに"standby_mode = 'on'"を設定しているため誤りです。スタンバイサーバのrecovery.confに設定します。
これ以外の選択肢A, B, C, Eは正しいです。
正解は D です。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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