今回は、Goldの「運用管理 - 運用管理用コマンド全般」からの出題です。
pg_hba.conf
pg_recovery.conf
recovery.conf
restore.conf
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年2月12日
正解は「D. recovery.conf」です。
継続的アーカイブによるバックアップを行う場合、下記の手順を実施します。
1. データベースに接続し、SELECT pg_start_backup('label'); を実行します。
2. データベースクラスタのデータディレクトリをtarやcpio等を使用してバックアップします。
3. データベースに接続し、SELECT pg_stop_backup(); を実行します。
これでバックアップは完了です。
継続的アーカイブによるバックアップからの復旧を行う場合、下記の手順を実施します。
1. PostgreSQLサーバを停止します。
2. データベースクラスタのディレクトリを一時コピーします。
3. データベースクラスタのディレクトリ以下のすべてのファイルとディレクトリを削除します。
4. 上記バックアップ手順2で取得したバックアップからデータベースファイルをリストアします。
5. リストアしたファイルのうち、pg_wal内のファイルをすべて削除します。
6. クラスタデータディレクトリに復旧コマンドの設定ファイル recovery.conf を作成します。
7. PostgreSQLサーバを起動します。
従って、継続的アーカイブによるバックアップからの復旧を行う時に使用する設定ファイルは「D. recovery.conf」が正解です。
A. postgresql.conf
PostgreSQLサーバのパラメータを設定するためのファイルです。
B. pg_hba.conf
PostgreSQLサーバに接続するクライアント認証を設定するためのファイルです。
C. pg_recovery.conf
pg_recovery.confというファイルは存在しません。
D. recovery.conf
正解です。
E. restore.conf
restore.confというファイルは存在しません。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
例題解説の提供:株式会社デージーネット OSS研究室 大野 公善 氏
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