今回は、Goldの「運用管理 - ホット・スタンバイ運用」からの出題です。
マスタ側でrecovery.confのtrigger_fileパラメータで設定したトリガファイルを作成する
postgresql.confで自動フェールオーバの設定をする
pg_ctl promoteコマンドを実行する
pg_hba.confの第2列目に、下記のようにレプリケーションの設定をする
host replication postgres 192.168.1.2/32 trust
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年5月15日
正解は「A. スレーブ側でrecovery.confのtrigger_fileパラメータで設定したトリガファイルを作成する」と「D. pg_ctl promoteコマンドを実行する」です。
レプリケーション構成で、フェールオーバを実施する場合は、スレーブ側でrecovery.confの'trigger_file'パラメータで設定したファイルを作成します。
ファイルの内容は挙動に影響を与えないので、touchコマンドなどで空のファイルを作成するだけでフェールオーバ可能です。
例: trigger_fileに '/tmp/trigger.file' を指定した場合
$ touch /tmp/trigger.file
また、pg_ctl promoteコマンドでもフェールオーバは可能です。
pg_ctl promoteコマンドは、Version9.1から使用可能です。
それぞれの選択肢について説明します。
A. スレーブ側でrecovery.confのtrigger_fileパラメータで設定したトリガファイルを作成する
正解です。
B. マスタ側でrecovery.confのtrigger_fileパラメータで設定したトリガファイルを作成する
誤っています。
レプリケーション構成で、フェールオーバを実施する場合は、スレーブ側でrecovery.confの'trigger_file'パラメータで設定したファイルを作成します。
C. postgresql.confで自動フェールオーバの設定をする
誤っています。
PostgreSQLには「自動フェールオーバ」の設定や機能はありません。
D. pg_ctl promoteコマンドを実行する
正解です。
E. pg_hba.confの第2列目に、下記のようにレプリケーションの設定をする
host replication postgres 192.168.1.2/32 trust
誤っています。
レプリケーションの設定をしただけでは、フェールオーバはできせん。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
例題解説の提供:株式会社デージーネット OSS研究室 奥原 章太 氏
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