今回は、Goldの「性能監視 - アクセス統計情報」からの出題です。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
正解はD、Eです。
pg_classはシステムカタログで、名称・所有者・テーブル空間といった多くの列を保有しています。システムカタログとは、テーブルや列の情報などのスキーマメタデータと内部的な情報を格納する場所を指します。このシステムカタログ自体もPostgreSQLのテーブル形式で管理されています。
pg_classの中でもreltuples列やrelpages列は、統計情報を作成する際にプランナに特に参照される列です。
それぞれの選択肢について説明します。
A. relpages列にはテーブル内の行数が格納されている
間違っています。
relpages列にはテーブル内のページ数が格納されています。
テーブル内の行数が格納されているのはreltuples列です。
B. pg_classはテーブルの情報のみを格納している
間違っています。
pg_classにはテーブルの情報だけでなく、ビューやインデックスの情報も格納されています。
C. pg_class内には常に最新の情報が格納されている
間違っています。
pg_classに格納されている統計情報は推測値であり、VACUUMやANALYZEおよびCREATE INDEXなどにより更新されます。そのため、常に最新の情報が格納されているわけではありません。
D. relpages列の値は推測値である
正解です。
pg_classに格納されているrelpages列やreltuples列はプランナが使用する推測値です。
E. pg_classに格納されている統計情報は一部のDDLコマンドで更新される
正解です。
一部のDDLコマンドとはVACUUMやANALYZEおよびCREATE INDEXなどを指します。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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