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受験対策

Silverの例題解説「開発/SQL - データ型」

今回は、Silverの「開発/SQL - データ型」からの出題です。

例題

3.20

PostgreSQLで使われるデータ型について誤っているものを2つ選びなさい。

  1. VARCHAR型は、その最大長をバイト数で指定する。
  2. INTEGER型は4バイトなので、2の31乗より大きな数を格納できない。

  3. DATE型は、日付だけを格納しており、時刻の情報は入っていない。

  4. NUMERIC型は十進数で整数、小数のいずれも扱うことができる。

  5. データ型としての論理値型がないので、論理値を扱うには、整数型の列に1と0を入れる、あるいは文字列型の列にTとF、あるいはYとNを入れる、などの回避策を使う必要がある。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2012年11月7日

解答と解説

データベースでは非常に多くの種類のデータ型を取り扱うことができます。
大別すると、文字列型(固定長、可変長)、数値型(整数、浮動点小数、十進数)、日付と時刻、その他、に分けられます。
PostgreSQLでは、可変長文字列としてVARCHAR、CHARACTER VARYING、TEXTを使うことができます。VARCHARとCHARACTER VARYINGは全く同じ意味で、いずれも標準SQLで定義されていますので、どちらを使っても構いません。VARCHAR(100)のようにその最大長を括弧内に指定して使います。PostgreSQLでは最大長を文字数で指定するので、ASCII文字のように1文字が1バイト、EUC_JPのように日本語1文字が2バイト、UTF8のように日本語1文字が3バイト、いずれの場合でもVARCHAR(100)の列に100文字まで格納することができますが、RDBMSの種類によっては最大長をバイト数で指定するものもありますので注意してください。
整数型では、2バイト、4バイト、8バイトの符号付き整数を、それぞれSMALLINT、INTEGER、BIGINTとして定義することができます。INT2、INT4、INT、INT8などの別名も使えますが、標準SQLでは定義されていないので、なるべく、SMALLINT、INTEGER、BIGINTを使うようにした方が良いでしょう。
INTEGERは符号付きの4バイト整数なので、-2147483648(マイナス2の31乗)から2147483647(2の31乗マイナス1)までの数値を扱うことができます。
十進数は、NUMERICあるいはDECIMALを使うことができます。これらは同じ意味で、標準SQLでも定義されていますから、どちらを使っても構いません。通常はNUMERIC(N, M)の形式で定義し、これは全体でN桁、小数点以下がM桁、つまり小数点より上は(N-M)桁の十進数となります。Mを省略してNUMBER(N)として定義すると、N桁の整数になります。
日付や時刻を表すデータ型には、DATE、TIME、TIMESTAMPなどがあります。DATEは日付のみで時刻が入っていません。TIMEは時刻のみで日付が入っていません。
TIMESTAMPは日付と時刻の両方が入っています。
論理値型のBOOLEANはSQL2003で規定された比較的新しい型で、PostgreSQLではこれをサポートしていますが、すべてのRDBMSで使えるとは限りません。値としてはTRUEおよびFALSEのキーワードを利用することが推奨されていますが、文字列として’true’, ‘t’, ‘yes’, ‘y’, 'on', ‘1’を使ってもTRUEと同じになり、また’false’, ‘f’, ‘no’, ‘n’, ‘off’, ‘0’がFALSEと同様に使えるように実装されています。

間違っているものを選ぶ問題なので、正解はAとEです。

データ型の詳細については、マニュアルの以下のページに記述されています。
http://www.postgresql.jp/document/current/html/datatype.html

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