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受験対策

Silverの例題解説「開発/SQL - SELECT文」

今回は、Silverの「開発/SQL - SELECT文」からの出題です。

例題

3.31

以下のテーブルがある。なお、a, b列はいずれもINTEGER型である。
select * from test;

a | b
--- + ---
1 | 1
1 | 2
1 | 3
2 | 1
3 | 3
3 | 4
4 | 4
(7 行)
ここで、次のSELECT文を実行した時の結果として、適切なものを選びなさい。

select sum(b) from test where b>1 group by a having count(a)>1 order by a;

  1. 構文エラーとなる。
  2. sum

    -----

    6

    1

    7

    4

    (4 行)

  3. sum

    -----

    6

    7

    (2 行)

  4. sum

    -----

    5

    7

    (2 行)

  5. 上記のいずれでもない。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年8月6日

解答と解説

count()やsum()といった集計関数を使うとき、それと同時に使われるWHERE、GROUP BY、HAVINGの各句との関係を正しく理解しておく必要があります。
SELECT文の実行では、何よりも先にまずWHEREの解釈が行われ、その条件に合致する行だけが抜き出されます。
次にGROUP BYの条件に従ってデータがグループ分けされ、そこでグループごとにデータが集計されます。
最後にHAVINGが評価され、その条件に合致した集計行だけが表示されます。
本問の場合は、まず b>1 のWHERE句が評価されます。
select * from test where b>1;

a|b

---+---

1|2

1|3

3|3

3|4

4|4

(5 行)

この状態で、a の値が同じ行をグループ化し、sumとcountの値を調べると、a=1のグループはsumが5, countが2、a=3のグループはそれぞれ7と2、a=4のグループは4と1になります。

HAVINGに count(a)>1 とありますから、a=4のグループが除外され、a=1とa=3のグループのsumの値が、ORDER BYで指定した順序、つまりaの値が小さい方から順に5と7の2行が表示されます。

従って正解はDです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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