今回は、Silverの「開発/SQL - SELECT文」からの出題です。
sum
-----
6
1
7
4
(4 行)
sum
-----
6
7
(2 行)
sum
-----
5
7
(2 行)
上記のいずれでもない。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年8月6日
count()やsum()といった集計関数を使うとき、それと同時に使われるWHERE、GROUP BY、HAVINGの各句との関係を正しく理解しておく必要があります。
SELECT文の実行では、何よりも先にまずWHEREの解釈が行われ、その条件に合致する行だけが抜き出されます。
次にGROUP BYの条件に従ってデータがグループ分けされ、そこでグループごとにデータが集計されます。
最後にHAVINGが評価され、その条件に合致した集計行だけが表示されます。
本問の場合は、まず b>1 のWHERE句が評価されます。
select * from test where b>1;
a|b
---+---
1|2
1|3
3|3
3|4
4|4
(5 行)
この状態で、a の値が同じ行をグループ化し、sumとcountの値を調べると、a=1のグループはsumが5, countが2、a=3のグループはそれぞれ7と2、a=4のグループは4と1になります。
HAVINGに count(a)>1 とありますから、a=4のグループが除外され、a=1とa=3のグループのsumの値が、ORDER BYで指定した順序、つまりaの値が小さい方から順に5と7の2行が表示されます。
従って正解はDです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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