今回は、Silverの「開発/SQL - データ型」からの出題です。
INSERT INTO test(val) VALUES(‘ABCDEFG’);
を実行したが、7文字しかないので空白3文字が自動的に追加され、val列には’ABCDEFG ‘という値が保存された。
INSERT INTO test(val) VALUES(’ABCDEFGHIJKL’);
を実行したが、11文字目以降は自動的に切り捨てられ、val列には’ABCDEFGHIJ’という値が保存された。
INSERT INTO test(val) VALUES(’あいうえお’);
を実行したが、サーバの文字コードがUTF8であり、これは15バイトの長さだったため、val列には’あいう’(9バイト)という値が保存された。
INSERT INTO test(val) VALUES(123); を実行したら、val列には’123’という文字列が保存された。
UPDATE test SET val = id; を実行したが、文法エラーとなった。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年10月17日
PostgreSQLのVARCHARは可変長の文字列で、括弧内の数字はその最大長を表します。この最大長は文字数なので、日本語などマルチバイトの文字列を入れるとき、1文字のバイト数を気にする必要はありません。例題のval列には、1文字が1バイトのASCII英数字でも、2バイトのEUCでも、3バイトのUTF8でも10文字まで格納することができます。
固定長のCHAR型では、指定の長さより短い文字列の後には空白文字が自動的に補われますが、VARCHARは可変長なので空白は追加されません。
INSERTやUPDATEで最大長より長い文字列を設定しようとすると、そのSQL文がエラーになります。例えば、
INSERT INTO test(val) VALUES (substring(‘very long string’, 1, 10));
などとすれば、指定の文字列の先頭の10文字がval列に格納されますが、
INSERT INTO test(val) VALUES (‘very long string’);
だと10文字を超えるのでエラーになります。
VARCHARの列に整数などの数値を設定しようとすると、明示的なキャストをしなくても、その数値が自動的に文字列に変換されて格納されます。ただし、自動的な型変換を使うのはあまりよい習慣とは言えないので、明示的なキャストや型変換の関数を使うのが良いでしょう。
従って、正解はDです。
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