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受験対策

Silverの例題解説「開発/SQL - トランザクションの概念(トランザクションの構文)」

今回は、Silverの「開発/SQL - トランザクションの概念(トランザクションの構文)」からの出題です。

例題

3.72

以下の一連のSQL文を実行した後、テーブルtestには何行のデータがあるか。行数を答えよ。

CREATE TABLE test (id INTEGER, val TEXT);
INSERT INTO test(id, val) VALUES (1, 'aaa'), (2, 'bbb');
BEGIN;
INSERT INTO test(id, val) VALUES (3, 'ccc'), (4, 'ddd'), (5, 'eee');
SAVEPOINT S1;
UPDATE test SET val = 'CCC' WHERE id = 3;
SAVEPOINT S2;
DELETE FROM test WHERE id IN (2, 4);
ROLLBACK TO S2;
INSERT INTO test(id, val) VALUES(6, 'fff'), (7, 'ggg');
COMMIT;

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2017年2月28日

解答と解説

PostgreSQLのトランザクションはBEGINまたはSTART TRANSACTIONで開始し、COMMITまたはROLLBACKで終了します。COMMITでは、そのトランザクション内で実行されたデータ更新がすべてデータベースに書き込まれますが、ROLLBACKではすべてがキャンセルされて、BEGINの時点に戻ります。

トランザクションの途中でSAVEPOINTを発行すると、それが一時保存の状態として管理されます。ROLLBACKTOでSAVEPOINTのラベルを指定することにより、指定のSAVEPOINTの時点にまで戻り、それ以後のデータ更新をキャンセルすることができます。

例題の一連のSQLでは、テーブルtestを作成、2行をINSERTした後でトランザクションが始まっています。途中でSAVEPOINTが2回ありますが、その後でROLLBACKTO S2があるので、SAVEPOINT S2とROLLBACK TO S2の間のDELETEがなかったものとされます。つまり、トランザクションの中では、3行のINSERT、1行のUPDATE、2行のINSERTを順次実行したのと同じです。

UPDATEでは行数が変わりませんから、トランザクションの前も含めた全体では7行のデータがtestに存在します。

従って、正解は7です。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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