今回は、Silverの「開発/SQL - トランザクションの概念(トランザクションの構文)」からの出題です。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2017年2月28日
PostgreSQLのトランザクションはBEGINまたはSTART TRANSACTIONで開始し、COMMITまたはROLLBACKで終了します。COMMITでは、そのトランザクション内で実行されたデータ更新がすべてデータベースに書き込まれますが、ROLLBACKではすべてがキャンセルされて、BEGINの時点に戻ります。
トランザクションの途中でSAVEPOINTを発行すると、それが一時保存の状態として管理されます。ROLLBACKTOでSAVEPOINTのラベルを指定することにより、指定のSAVEPOINTの時点にまで戻り、それ以後のデータ更新をキャンセルすることができます。
例題の一連のSQLでは、テーブルtestを作成、2行をINSERTした後でトランザクションが始まっています。途中でSAVEPOINTが2回ありますが、その後でROLLBACKTO S2があるので、SAVEPOINT S2とROLLBACK TO S2の間のDELETEがなかったものとされます。つまり、トランザクションの中では、3行のINSERT、1行のUPDATE、2行のINSERTを順次実行したのと同じです。
UPDATEでは行数が変わりませんから、トランザクションの前も含めた全体では7行のデータがtestに存在します。
従って、正解は7です。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.