PREPARATION
受験対策

Silverの例題解説「開発/SQL - SQLコマンド(テーブルスペース)」

今回は、Silverの「開発/SQL - SQLコマンド(テーブルスペース)」からの出題です。

例題

3.99

テーブルスペース(tablespace)の使用方法として正しいものを3つ選びなさい。

  1. CREATE DATABASE で作成する新しいデータベースを、デフォルトとは異なるテーブルスペースに配置する。
  2. CREATE SCHEMA で作成する新しいスキーマを、デフォルトとは異なるテーブルスペースに配置する。
  3. CREATE TABLE で作成する新しいテーブルを、デフォルトとは異なるテーブルスペースに配置する。
  4. CREATE VIEW で作成する新しいビューを、元となるテーブルとは異なるテーブルスペースに配置する。
  5. CREATE INDEX で作成する新しいインデックスを、元となるテーブルとは異なるテーブルスペースに配置する。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年4月23日

解答と解説

PostgreSQLのデータベースクラスタは環境変数PGDATAが指すディレクトリの下に置かれますが、テーブルスペース(あるいは、テーブル空間)の機能を使うことで、そこからシンボリックリンクされた別のディレクトリにデータベースオブジェクトを格納することができます。

これは、ディスク容量の不足を補うため、あるいは、データベースへのアクセスを物理的に異なる複数のディスクに分散させることでパフォーマンスを向上させるためなどに使うことができます。

CREATE DATABASEは内部的にはテンプレートデータベースをコピーする処理が行われますが、このとき、デフォルトではテンプレートデータベースと同じテーブルスペースに新しいデータベースが作られます。TABLESPACEオプションを指定することで、デフォルトとは異なるテーブルスペースを使うことができます。

CREATE TABLEやCREATE INDEXでテーブルやインデックスを作るとき、デフォルトでは設定パラメータのdefault_tablespaceで指定されたテーブルスペースにオブジェクトが作成されます。これらもTABLESPACEオプションを指定することで、デフォルトとは異なるテーブルスペースを使うことができます。また、CREATE TABLEやALTER TABLEでUNIQUEやPRIMARY KEYの制約をつけると、自動的にインデックスが作られますが、この場合はUSING INDEX TABLESPACEオプションを指定すれば、テーブルとは別のテーブルスペースにインデックスを作ることができます。

スキーマはデータベースオブジェクトの名前空間を定義するだけで、それ自体がデータを保持しているわけではないので、テーブルスペースとの関連付けはありません。

ビューはそれを定義するSQL文の文字列がデータベースに格納されるだけで、データ自体はビューが参照するテーブルに格納されたままですから、やはりテーブルスペースとの関連付けはありません。ただし、マテリアライズド・ビューの場合は、元のテーブルとは別にデータを保持しますので、使用するテーブルスペースを指定することができるので注意してください。

従って、正解はA、C、Eです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。

※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。

企業の基幹システムや業務システムでの
OSS-DBの採用がますます拡大している中、
昇格・昇給・就職・転職に必ず役立つ認定資格になります

OSS-DBの受験対策について

受験の学習をサポートする情報や対策に役立つ情報をご紹介

サンプル問題/例題解説

例題 のアーカイブを試験ごとにまとめています。OSS-DB技術者認定試験の学習にお役立てください

学習教材・教育機関のご紹介

OSS-DB認定教材や教育機関について詳しくご説明いたします。

無料技術解説セミナー

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

OSS-DB道場

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

LPI-Japan
Platinum Sponsors