今回は、Silverの「開発/SQL - SQLコマンド(プロシージャ定義)」からの出題です。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年6月26日
多くのデータベースシステムでは、複数のSQL処理を1つのプログラムとしてまとめて、データベースサーバ上で実行する機能を備えており、これは一般にストアド・プロシージャ(サーバに「保存された手続き」の意)と呼ばれます。
ストアド・プロシージャは、値を返す関数であるストアド・ファンクションと値を返さないサブルーチンのような(狭義の)ストアド・プロシージャに分けられ、いずれも標準SQLで定義されています。ファンクションは
CREATE FUNCTION コマンドで作成し、SELECT、INSERT、UPDATEなどのSQL文から SELECT
func_name(arg1, arg2...)
のようにして呼び出します。SELECT対象の列だけでなく、WHERE句やVALUES句の値として指定することも可能です。プロシージャは
CREATE PROCEDURE コマンドで作成し、CALL proc_name(arg1, arg2...) のように呼び出します。
PostgreSQL のバージョン10まではファンクションのみがサポートされていました。値を返す必要はなく、単に一連の処理を実行したいだけ、ということもあるでしょうが、そのような場合は
void 型のファンクションを作成し、それを SELECT void_func_name(arg1, arg2...)
のようにして実行していました。バージョン11でプロシージャがサポートされたので、今後はプロシージャを作成し、 CALL
proc_name(args...) として実行できますが、void型のファンクションが非推奨になったというわけではありません。
関数はデータの状態を調べて、そこから計算される値を返す、というイメージを直感的に持つ人も多いかもしれませんが、ストアド・ファンクションとして実行できることに特別な制約はなく、データを更新することも可能です。
従って正解はAとDです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.