今回は、Silverの「開発/SQL - SQLコマンド(インデックス)」からの出題です。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年10月29日
インデックスはデータの検索を効率化するために作るものですが、テーブルや列につけた制約によって自動的に作成される場合があります。それは列(または列に組み合わせ)に対して一意であるという制約をつけたときです。インデックスがなければ、そのテーブルに新しいデータを追加するときに、その列に同じキー値のデータが存在するかどうか、全件検索する必要があります。インデックスがあれば、インデックスだけを検索すればデータが存在するかどうか確認できますから、ずっと効率的です。そのため、列(あるいは列の組み合わせ)にUNIQUE制約、あるいはPRIMARY
KEY制約をつけると、その列に自動的にインデックスが作成されます。
FOREIGN KEYあるいはREFERENCESは、別のテーブルに同じキー値のデータがある、という制約です。参照される側のキー列はUNIQUEでなければならず、そのためインデックスが存在しますが、参照する側はUNIQUEである必要はないので、インデックスの自動作成は行われません。なお、参照される側のキー列を更新または削除すると、参照先が存在しないというデータ不整合が発生する可能性があるため、更新・削除について制限がかかります。そのような更新・削除が行われる場合には、各キーが実際に参照されているかどうか、またどのデータから参照されているかを効率的に確認できるようにするため、参照する側にもインデックスを作成しておくのが望ましいです。
NOT NULL制約は、個々のデータがNULLになっていないことを確認するだけですので、インデックスが自動的に作られることはありません。
したがって正解はCとEです。
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