今回は、Silverの「運用管理 - 標準付属ツールの使い方」からの出題です。
コマンドラインから pg_ctl shutdown を実行することによりデータベースを終了できる
コマンドラインから pg_ctl stop を実行することによりデータベースを終了できる
psql でデータベースに接続し、\shutdown メタコマンドを実行することにより、データベースを終了できる
終了時にオプションでsmartを指定すると、データベースに接続中のクライアントは自動的に切断され、実行中のトランザクションはロールバックされる
データベースの終了は、データベースの管理者ユーザ(多くの環境ではpostgres)のみが実行可能で、OSの管理者ユーザ(Linuxのroot)の権限では実行できない
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2012年12月20日
PostgreSQLデータベースのサーバプロセスの終了は、データベースの管理者ユーザ(多くの環境ではpostgres)で、コマンドラインから
pg_ctl stop
を実行することで行います。他のユーザで実行することはできません。なお、例えばLinuxの主なディストリビューションでは、root ユーザで
service postgresql-server stop
などとすることでも終了できますが、これはあくまでも service コマンドが呼び出すスクリプトの中から、postgres ユーザの権限で pg_ctl を実行しているものなので、データベースの終了自体を root で実行しているわけではありません。
データベースの終了時には、
pg_ctl stop -m shutdown-mode
とすることで、停止モードを指定できます。shutdown-modeには、smart, fast, immediateの3種類があります。
smart では、接続中のクライアントがあるときは、その接続が終了するまで、データベースの終了を待ちます。
fast では、接続中のクライアントを強制的に切断し、実行中のトランザクションをロールバックします。
immediate では、接続中のクライアントを切断し、トランザクションをロールバックするだけでなく、チェックポイントなどの処理を行なうことなく、データベースのプロセスを強制的に終了させます。データファイルに未反映のデータについては、再起動時にリカバリ処理が動きますが、immediate は緊急時のみに使うようにしましょう。
停止モードのデフォルトは、PostgreSQL 9.4まではsmartでしたが、9.5からfastに変更されました。
というわけで、正解はBとEです。
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