今回は、Silverの「運用管理 - 基本的な運用管理作業」からの出題です。
データベース全体を ANALYZE するには、OSのコマンドラインから pg_analyze コマンドを実行する。
テーブル foo について ANALYZE するには、データベースに接続して以下のコマンドを実行する。
ALTER TABLE foo ANALYZE;
OSのコマンドラインから vacuumdb コマンドを実行することでデータベース全体をANALYZEすることができる。;
ANALYZEはテーブル内にどのようなデータが入っているかを調べる。
ANALYZEはテーブルが何回SELECTされ、何回UPDATEされたか、といったアクセス頻度の情報を調べる。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2013年8月6日
データベースに対する問い合わせの計画を最適化するため、テーブルの内容を解析するのがANALYZEです。例えば、テーブルの列にどういう値が入っているか、値の散らばり具合はどうか、NULLのデータがどれくらいあるか、といったことを調べ、これは問い合わせの実行時にインデックスを使うのか、それとも全件検索をするのか、テーブルの結合時にどちらのテーブルを先にスキャンするか、結合でどんなアルゴリズムを使うか、といった計画を決めるときの参考にされます。テーブルのアクセス頻度は計画とは関係ないので、ANALYZEでは収集されません。
ANALYZEを実行するには、psqlでデータベースに接続して、ANALYZEコマンドを実行します。
ANALYZE table_name;
とすることで、指定のテーブルだけANALYZEすることもできますが、テーブル名を指定しなければ、接続先のデータベース内の全テーブルがANALYZEされます。また、
VACUUM ANALYZE;
とすることで、バキュームの実行と同時にANALYZEを行うこともできます。
OSのコマンドラインからvacuumdbコマンドを実行するときに、-zまたは--analyzeオプションをつけて実行すると、VACUUM ANALYZEと同じになります。
また、-Zまたは--analyze-onlyオプションにするとVACUUMを実行せず、ANALYZEだけを実行することができます。
pg_analyzeというコマンドはありませんし、ALTER TABLEでANALYZEすることはできません。
従って、正解はCとDです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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