今回は、Silverの「運用管理 - バックアップ方法(COPY文(SQL)、¥copyコマンド(psql)の使い方)」からの出題です。
COPY test_table TO STDOUT としても必ず同じ結果が得られる。
SELECT * FROM test_table としても全く同じ出力が得られる。
実行するにはスーパーユーザ権限が必要である。
test_tableの各列の値がタブ区切りで出力される。
主キーの値でソートして出力される。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2018年5月15日
COPY文はPostgreSQLの拡張で、テーブルのデータのバックアップやリストアなどに使用することができます。
最も単純な使い方は、COPY テーブル名 TO 出力先; とすれば、テーブルの内容が出力先にコピーされ、COPY テーブル名 FROM 入力元; とすれば、入力元の内容がテーブルにコピーされますので、それぞれバックアップとリストアに使用することができます。入力元・出力先としてファイル名を指定することができますが、その場合はデータベースサーバ上のファイルとなり、実行にはスーパーユーザ権限が必要となります。STDIN、STDOUTを指定するとそれぞれ標準入力、標準出力となり、一般ユーザでも実行できます。
COPYの対象としてテーブル名を指定するとテーブルの全データが出力されますが、例題のようにSELECT文を書くこともでき、WHERE句をつければテーブル内の特定のデータだけを出力することもできます。
では、個々の選択肢を見てみましょう。
Aは、ほとんどの場合で正しいのですが、COPY文ではテーブルしか指定できない(例えば、ビューを指定できない)という制限があります。例題のようにSELECT文を書く方式ならビューを指定することもできます。
Bは、出力されるデータの内容という点では同じですが、COPYとSELECTでは出力されるデータの形式が大きく異なります。実際にpsql から実行してみてください。
Cは上にも書きましたが、TO STDOUTを指定していますので、一般ユーザでも実行できます。ファイル名を指定する場合はスーパーユーザ権限が必要です。
COPY文はオプションでタブ区切り、カンマ区切りなど出力形式を指定できますが、デフォルトはタブ区切りのテキスト形式なので、Dは正しいです。
COPY文はデータをソートせずにそのまま出力します。ソートする必要があれば、SELECT文にORDER BY句をつけて指定します。
従って正解はDです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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