今回は、Silverの「運用管理 - インストール方法(initdbコマンドの使い方)」からの出題です。
VACUUM はテーブルの排他的ロックを取得する。
VACUUM ANALYZE はテーブルの排他的ロックを取得する。
VACUUM FULL はテーブルの排他的ロックを取得する。
ANALYZE はテーブルの排他的ロックを取得する。
上記はいずれも誤りである。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2018年7月9日
PostgreSQLではUPDATEやDELETEによって不要になったデータは、物理的には削除されず、そのままデータベース内の領域を占有し続けます。VACUUMはこの不要になったデータ領域を回収して再利用可能にするコマンドです。
FULLオプションなしのVACUUMはテーブルの排他的ロックを必要とせず、通常のテーブルの読み書きと並行して実行することができます。VACUUM ANALYZEでは、VACUUMの実行後にテーブルの統計情報を解析するANALYZEコマンドを実行しますが、ANALYZEもテーブルの読み取りロックが必要なだけなので、通常のテーブルの読み書きと並行して実行することができます。ANALYZEコマンドを単独で実行した場合も同じです。
通常のVACUUMはテーブルの削除済みのデータ領域を再利用可能な状態にするだけなので、テーブルを構成するデータファイルのサイズは変わりませんが、VACUUM FULLでは、データの詰め直しを行い、データファイルの物理的サイズを小さくします。この操作にはテーブルの排他的ロックが必要となり、また実行も低速です。
従って正解はCです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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