PREPARATION
受験対策

Silverの例題解説「運用管理 - バックアップ方法(ファイルシステムレベルのバックアップ)」

今回は、Silverの「運用管理 - バックアップ方法(ファイルシステムレベルのバックアップ)」からの出題です。

例題

1.101

コールドバックアップ(データベースを停止した状態で取得するバックアップ)について適切なものを3つ選びなさい。

  1. cp などのコマンドを利用して、データベースクラスタのディレクトリのコピーを作成する。
  2. tar などのコマンドを利用して、データベースクラスタのディレクトリのアーカイブを作成する。
  3. rsyncなどのコマンドを利用して、データベースクラスタのディレクトリの複製をネットワーク上の他のホストに作成する。

  4. pg_basebackup コマンドを利用して、データベースクラスタのベースバックアップを作成する。

  5. pg_dumpall コマンドを利用して、データベースクラスタ全体のバックアップを作成する。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年2月12日

解答と解説

データベースのバックアップ手法は様々ですが、データベースを停止して取得するコールドバックアップ(オフラインバックアップなどとも)と、データベースを稼働させたまま取得するホットバックアップ(オンラインバックアップなどとも)に分けることができます。
コールドバックアップは安全確実な方法ですが、データベースを長時間停止する必要があるなど制限もあります。
PostgreSQLではコールドバックアップ用のコマンドは用意しておらず、適当なOSコマンドを用いて取得します。重要なことは、データベースクラスタ全体の複製を作る、ということで、それに用いるコマンドに制約はありません。cp などのコマンドでコピーを作るのでも、tar などのコマンドで1個のアーカイブファイルにまとめるのでも、あるいはrsync などのコマンドでリモートのマシンに複製を作るのでも構いません。rsync なら、初回のバックアップでは時間がかかりますが、2回目以降は差分のみの複製で済ませられるので、データベースの停止時間を短くできるかもしれません。
pg_basebackup はレプリケーションやポイントインタイムリカバリのためのベースバックアップを作成するコマンドで、内部的にtarなどのコマンドを起動してデータベースクラスタのバックアップを行いますが、データベースを稼働させたままで使用します。
pg_dumpall はデータベースの論理的な複製を作成するコマンドで、データベースの内容をSQL形式で吐き出します。これもデータベースを稼働させたまま使用します。


従って、正解はA、B、Cです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。

※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。

企業の基幹システムや業務システムでの
OSS-DBの採用がますます拡大している中、
昇格・昇給・就職・転職に必ず役立つ認定資格になります

OSS-DBの受験対策について

受験の学習をサポートする情報や対策に役立つ情報をご紹介

サンプル問題/例題解説

例題 のアーカイブを試験ごとにまとめています。OSS-DB技術者認定試験の学習にお役立てください

学習教材・教育機関のご紹介

OSS-DB認定教材や教育機関について詳しくご説明いたします。

無料技術解説セミナー

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

OSS-DB道場

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

LPI-Japan
Platinum Sponsors