今回は、Silverの「運用管理 - バックアップ方法(COPY文、¥copyコマンドの使い方)」からの出題です。
テーブルについて COPY FROM を実行するには、そのテーブルの INSERT 権限が必要である。
テーブルについてCOPY TO を実行するには、そのテーブルの SELECT 権限が必要である。
特にオプションを指定しなければ、CSV形式のファイルで入出力を行う。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年5月13日
COPYはファイルとテーブルの間でデータのコピーを行うコマンドで、
COPY テーブル名 FROM ファイル名
COPY テーブル名 TO ファイル名
などの形式で使用します。
なお、コマンドの処理はデータベースサーバ上で実行されるため、ファイル名を指定する場合はサーバ上の絶対パスで指定する必要があり、かつ実行にはデータベースの管理者権限が必要です。
ファイル名には標準入出力を FROM STDIN、TO STDOUT として指定することもでき、この場合は対象となるテーブルについて適切な権限だけあれば実行することができます。COPY FROMはファイルからテーブルにコピーする、つまりテーブルにINSERTするのと同等の処理が行われるため、テーブルのINSERT権限が必要です。COPY TOの場合は、テーブルからファイルにコピーする、つまりテーブルからSELECTするのと同等の処理ですから、SELECT権限が必要です。
COPYで入出力されるファイルは、デフォルトではタブ区切りになっています。カンマ区切りにするには、FORMAT csv というオプションを指定する必要があります。
pg_dump コマンドは特にオプションを指定しなければ、テキスト形式でバックアップを出力しますが、このファイルをテキストエディタで開いてみましょう。テーブルの構造は CREATE TABLE として出力され、テーブルのデータは COPY FROM stdin の形式で出力されているのがわかります。
psql には ¥copy というメタコマンドがあります。内部的に SQL の COPY を実行し、これを標準入出力とつなぐラッパーとして実現されています。
誤っているものを選ぶ問題なので、正解はEです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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