今回は、Silverの「運用管理 - 基本的な運用管理作業(情報スキーマとシステムカタログ)」からの出題です。
テーブルの情報はtables、列の情報はcolumnsを参照することで確認できる。
標準SQLで規定されているので、PostgreSQL を含め、すべてのRDBMSは情報スキーマをサポートしている。
標準SQLの規定に従っているので、PostgreSQL独自の拡張機能に関する情報は、情報スキーマでは取得できない。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年11月12日
データベース内のオブジェクトに関する情報を取得する手段として、PostgreSQLでは情報スキーマとシステムカタログを用意しています。
情報スキーマはinformation_schemaというスキーマに格納されるビューとして実装されていますが、その仕様は標準SQLで規定されているため、ビューや列の名前、そこから得られる情報は多くのRDBMSで共通です。したがって、情報スキーマから情報を取得するSQLスクリプトは、他のRDBMSでもそのまま使用できる可能性が高いです。ただし、すべてのRDBMSが情報スキーマをサポートしているわけではなく(例えばOracleは情報スキーマを提供していません)、またPostgreSQL独自の拡張機能に関する情報は情報スキーマに格納されません。
システムカタログは、名前が pg_ で始まるテーブルまたはビューとして実装されています。名前からもわかる通り他のRDBMSとの互換性はありませんが、PostgreSQL独自の拡張機能に関する情報も含まれています。
テーブルや列に関する情報は、情報スキーマではtables と columns、システムカタログでは pg_tables と pg_attribute にそれぞれ格納されており、SELECT文を使って、そのユーザに権限がある範囲で情報を取得できます。psql でデータベースに接続し、
¥d information_schema.tables
¥d pg_tables
などとしてどんな列があるか確認し、またSELECTも試してみましょう。
間違っているものを選ぶ問題なので、正解はDです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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