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Silverの例題解説「運用管理 - 基本的な運用管理作業(テーブル単位の権限)」

今回は、Silverの「運用管理 - 基本的な運用管理作業(テーブル単位の権限)」からの出題です。

例題

1.111

以下のSQL文で定義したテーブルがある。
create table test(id integer, flag varchar);
あるユーザがこのテーブルに対して次のSQL文を実行するためには、どの権限をGRANTされる必要があるか。必要なものをすべて選びなさい。

update test set flag = 'x' where id < 10;

  1. SELECT
  2. INSERT
  3. UPDATE

  4. DELETE

  5. REFERENCES

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年12月9日

解答と解説

データベースでは、テーブルに対するSELECT/INSERT/UPDATE/DELETEなどの実行可否について細かく権限制御することができます。テーブルの所有者はテーブルについてすべての権限を有していますが、他のユーザはデフォルトでは何も権限を持っていないため、他人が作ったテーブルを見ることも更新することもできません。テーブルの所有者はGRANT文で各種権限を付与したり、REVOKE文で付与した権限を剥奪したりできます。

テーブルに関する権限では、選択肢の5つの他に、TRUNCATE、TRIGGERの権限があります。SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE/TRUNCATEは文字通り、そのテーブルについて権限で指定したSQLを実行できる権限ですが、SELECTについては明示的なSELECT文を実行する場合だけでなく、SQLのWHERE句などで参照される場合にも必要になります。REFERENCESは、そのテーブルを参照する外部キー制約を作成する時に必要な権限です。
TRIGGERは、そのテーブルにトリガーを作成する時に必要な権限です。

さて、例題ですが、UPDATE文を実行するので当然、UPDATE権限は必要です。INSERT、DELETE、REFERENCESは不要です。WHERE句がなければ、UPDATE権限だけで実行できるのですが、id列を参照しているため、SELECT権限も必要となります。実用的なUPDATEやDELETEを実行するためには、UPDATE/DELETEだけでなくSELECTも必要と言って良いでしょう。

したがって正解はAとCです。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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