今回は、Silverの「運用管理 - 標準付属ツールの使い方(pg_ctl)」からの出題です。
データベースのユーザを作成する。
データベースサーバを起動・終了させる。
データベースの設定ファイルを更新した後、データベースサーバを停止させることなく、それを再読み込みさせる。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2021年6月3日
pg_ctlはデータベースクラスタの初期化、データベースサーバ(postgres)の起動・終了・再起動、稼働中のプロセスの状態表示などをすることができるユーティリティコマンドです。
データベースクラスタを新しく作るには、pg_ctl init あるいは pg_ctl initdb を実行します。これは内部的に initdb コマンドを起動するだけですので、pg_ctlコマンドを使用せず、直接initdbコマンドを実行しても同じことができます。
データベースサーバの起動・終了はpostgresコマンドでも可能ですが、使い方が複雑ですので、デバッグやトラブルシューティングなどの目的でなければ、通常はpg_ctl コマンドを使います。サーバの起動はpg_ctl start、終了はpg_ctl stop、再起動はpg_ctl restartを実行します。
pg_ctl reload とすると、データベースサーバを停止させることなく、データベースの設定ファイルを再読み込みさせることができます。設定パラメータには、サーバを再起動しなければ変更できないものもありますが、再読み込みだけで変更できるものも数多くあります。
データベースクラスタにデータベースを追加するには createdb コマンドを使いますが、これをpg_ctlコマンドから実行することはできません。 データベースのユーザを追加するには createuser コマンドを使いますが、これもpg_ctlコマンドから実行することはできません。
従って正解はA、D、Eです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.