今回は、Silverの「運用管理 - 設定ファイル(postgresql.conf)」からの出題です。
メモリの量を指定するパラメータの値の単位はキロバイトがデフォルトだが、100MB、1GBなどのように明示的に単位を指定することも可能である。
数値を指定するパラメータの値は10進数で指定するが、0xで始まるものは16進数、0から始まるものは8進数として解釈される。
文字列を指定するパラメータの値は、単一引用符で括るが、値の中に単一引用符が含まれる場合は、例えば 'don''t' のように引用符を2つ続ける。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2021年9月8日
postgresql.confで設定するパラメータは、論理値型、数値型、文字列型、列挙型に分類できます。パラメータの名前は大文字と小文字を区別しませんが、値は大文字と小文字が区別されるものがあるので注意してください。
論理値型は値として on, off, true, false, yes, no, 1, 0 を取ることができ、さらに曖昧でないことが条件に、これらの先頭の1文字以上をすることができます。曖昧でないというのは、o の1文字だけだと on なのか off なのかわからないので不可ですが、t や f は true/false の先頭1文字であることがわかるので、1文字だけの指定でも良い、ということです。論理値型は値の大文字と小文字を区別しないので、TやNなど大文字で指定することも可能です。
数値型は、単位のない数を指定するものもあれば、メモリの量や時間など単位付きの値を指定するものもあります。メモリ量であれ時間であれ、デフォルトの単位はパラメータの種類によって異なり、単位なしに数値だけを指定した場合は pg_settings.unit で定義された単位が採用されますが、メモリ量は B, kB, MB, GBなど、時間は ms, s, min, h, d などを数値の後につけることで、デフォルトと違う単位で指定することが可能です。
整数値を指定するパラメータは10進数だけでなく、0xで始まる16進数、0で始まる8進数の表記で指定することもできます。
文字列を指定するパラメータは、単一引用符で括り、値に単一引用符が含まれる場合は、単一引用符を2つ続けます。これはSQLでの文字列の指定方法と同じです。
したがって正解はA、D、Eです。
設定ファイルの記述方法については https://www.postgresql.jp/document/12/html/config-setting.html を参照してください。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.