今回は、Silverの「運用管理 - バックアップ方法(ファイルシステムレベルのバックアップとリストア)」からの出題です。
PostgreSQLのメジャーバージョンが12であれば、マイナーバージョンは4以上でも4未満でも良い。
PostgreSQLのメジャーバージョンが12以上であれば良い。
Linux上で動作するPostgreSQLであれば、バージョンは何でも良い。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2022年1月5日
ファイルシステムレベルのバックアップ(物理バックアップ)は最も基本的なバックアップ戦略ですが、データベースサーバのプロセスを停止する必要があります。バックアップを取得するコマンドについては特に制限がなく、OS付属のtarコマンドなどを使用することができます。
取得したバックアップは、サーバがクラッシュしたときなどのためのバックアップとしての用途の他、別のホスト上でコピーを動作させるために使うことができます。
PostgreSQLのデータベースを構成するファイルには、データベースのメジャーバージョンへの依存があります。例えばメジャーバージョンアップを行うにはデータベースファイルをそのまま使用することはできず、pg_dumpなどSQLレベルのバックアップを使用するか、データ移行用のユーティリティを使う必要があります。一方で、メジャーバージョンが同じ時にはデータベースファイルに互換性があるため、例えばマイナーバージョンアップの場合はデータベースのプログラムをインストールするだけで済みます。これはバージョンアップの場合に限った話ではなく、物理バックアップを利用して他のホスト上でデータベースサーバを稼働させる場合も同じです。すなわち、バージョン12.4の環境で取得した物理バックアップは、メジャーバージョンが12のPostgreSQLサーバ上であれば、マイナーバージョンを問わず使用することができます。
従って正解はCです。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.