PREPARATION
受験対策

Silverの例題解説
「S2.4 バックアップ方法(ファイルシステムレベルのバックアップ)」

今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.4 バックアップ方法(ファイルシステムレベルのバックアップ)」からの出題です。

例題

2.101

コールドバックアップ(データベースを停止した状態で取得するバックアップ)について適切なものを3つ選びなさい。

  1. cp などのコマンドを利用して、データベースクラスタのディレクトリのコピーを作成する。
  2. tar などのコマンドを利用して、データベースクラスタのディレクトリのアーカイブを作成する。
  3. rsyncなどのコマンドを利用して、データベースクラスタのディレクトリの複製をネットワーク上の他のホストに作成する。

  4. pg_basebackup コマンドを利用して、データベースクラスタのベースバックアップを作成する。

  5. pg_dumpall コマンドを利用して、データベースクラスタ全体のバックアップを作成する。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年2月12日

解答と解説

データベースのバックアップ手法は様々ですが、データベースを停止して取得するコールドバックアップ(オフラインバックアップなどとも)と、データベースを稼働させたまま取得するホットバックアップ(オンラインバックアップなどとも)に分けることができます。
コールドバックアップは安全確実な方法ですが、データベースを長時間停止する必要があるなど制限もあります。
PostgreSQLではコールドバックアップ用のコマンドは用意しておらず、適当なOSコマンドを用いて取得します。重要なことは、データベースクラスタ全体の複製を作る、ということで、それに用いるコマンドに制約はありません。cp などのコマンドでコピーを作るのでも、tar などのコマンドで1個のアーカイブファイルにまとめるのでも、あるいはrsync などのコマンドでリモートのマシンに複製を作るのでも構いません。rsync なら、初回のバックアップでは時間がかかりますが、2回目以降は差分のみの複製で済ませられるので、データベースの停止時間を短くできるかもしれません。
pg_basebackup はレプリケーションやポイントインタイムリカバリのためのベースバックアップを作成するコマンドで、内部的にtarなどのコマンドを起動してデータベースクラスタのバックアップを行いますが、データベースを稼働させたままで使用します。
pg_dumpall はデータベースの論理的な複製を作成するコマンドで、データベースの内容をSQL形式で吐き出します。これもデータベースを稼働させたまま使用します。


従って、正解はA、B、Cです。

例題解説についてのご質問やご意見は以下からご連絡ください。

※本例題および解説は、例題作成者から提供されたものです。実際の試験問題とは異なります。
※実際の試験問題に関するお問い合わせについてはご回答いたしかねます。あからじめご了承ください。

企業の基幹システムや業務システムでの
OSS-DBの採用がますます拡大している中、
昇格・昇給・就職・転職に必ず役立つ認定資格になります

OSS-DBの受験対策

受験の学習をサポートする情報や対策に役立つ情報をご紹介

例題解説

例題のアーカイブを試験ごとにまとめています。OSS-DB技術者認定試験の学習にお役立てください

学習教材・教育機関ご紹介

OSS-DB認定教材や教育機関について詳しくご説明いたします。

無料技術解説セミナー

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

OSS-DB道場

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

LPI-Japan
Platinum Sponsors